金沢医科大学概要2016/2017 第2版
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64HIMI MUNICIPAL HOSPITAL金沢医科大学氷見市民病院KMU Himi Municipal Hospital最高経営責任者 川上重彦 ・ 病院長 齋藤人志Kanazawa Medical University Himi Municipal HospitalSince 2008, Himi Municipal Hospital has been managed by Kanazawa Medical University, its designated administrator. In 2011, the hospital was completely rebuilt and now serves as a core hospital in the area. The hospital provides high quality local medical services as part of the KMU medical network, with 26 departments and 250 beds. It is staffed by 40 full-time doctors, and the number of outpatients is up to 530 per day.  金沢医科大学氷見市民病院は、2008年4月1日から富山県氷見市の旧氷見市民病院の公設民営化により、金沢医科大学が事業指定管理者として、病院の管理運営を担当している。■ 病院再生の経緯 大学が自治体病院の指定管理者となって再生を行っている例は少なく、全国から注目を浴びている。旧氷見市民病院は、建物の老朽化、人件費の高騰、医師・看護師の不足などのため経営が危機的状況となり、2007年5月、氷見市民病院経営改革委員会は堂故前氷見市長に「公設公営」の継続は不可能であり、「指定管理者制度による公設民営」が最善と答申した。指定管理者選定委員会を経て、2007年11月、金沢医科大学を指定管理者候補者に決定し、氷見市と金沢医科大学が基本協定を締結した。この時点での課題は、35名以上の常勤医師の確保、職員からの公務員身分維持の要求であったが、医師の確保は金沢医科大学病院の協力により解決され、また職員の給料は激変緩和措置を講じて市から退職金が支払われた後、大学職員として再雇用することが堅持され、落着に向かった。2011年9月、新病院が能越自動車道氷見インター近くにある新しい敷地に完成し、稼働した。■ 本病院の機能 常勤医師は40名、診療科は26科、病床数は250床(一般病床196床、結核病床5床、回復期リハビリテーション病床49床)であり、1日平均外来患者数は約530名にのぼる。 2011年の新病院の完成により、時代にマッチした、人にやさしく安心で快適な医療環境を提供する地域の中核病院としての役割を担い、また2013年12月には臨床研修医や医学生、看護学生など地域医療を担う人材育成の拠点となる教育研修棟が増設され、金沢医科大学の附属病院としての教育機能の充実が図られている。 当初から氷見市民病院が力を入れている取り組みとしては、氷見市山間部におけるへき地巡回診療や24時間365日の救急医療体制を担うと共に、地域の中核病院として役割を果たすべく日々診療を行っている。 また、市民への医療啓蒙を行う「健康づくり教室」、地域の小中学生に病院への興味を深めてもらう「夏休み親子ふれあい医療フェスティバル」、地域の医療機関と診療連携の充実・強化を図るための「氷見病診連携症例カンファレンス」や「地域医療懇談会」を定期的に開催することにより、地域医療の向上に貢献している。全国が注目する自治体病院再生の先進モデルへき地巡回診療病棟回診風景

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