bulletin2020_1
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9SCHOOL OF MEDICINEEducational Objectives■ 学位授与方針(Diploma Policy) 医学部では、建学の精神である1.良医を育てる、2.知識と技術をきわめる、3.社会に貢献する、を3つの柱として「病だけではなく、病を患う人をみる」医師を育成する。 学生は、卒業時に以下を身に付けていることを、学士(医学)の学位授与の条件とする。Ⅰ.患者中心・コミュニケーション・チーム医療1.患者中心の安全な医療を実践できる。2.利他的な態度で、患者を尊重した医療に取り組める。3.患者に関わる身体的・精神的・社会的背景や問題を包括的に理解し、コミュニケーションに生かせる。4.医療チームの役割を理解し、各チームメンバーを尊重し、コミュニケーションを図れる。5.プライマリ・ケアと専門医療の役割分担を理解し、適切に該当部門・機関と連携を図れる。Ⅱ.医学知識と技術1.医学・医療に活用できる幅広い知識を身に付けている。2.基本的診療手技を身につけ、診療できる。3.最新の情報を、適切に収集・選択して活用できる。Ⅲ.豊かな人間性と倫理観1.医師としてのプロフェッショナリズムを自覚し、思いやりをもって責任のある医療を行える。2.倫理的問題を理解し、医療人として最善の行動選択ができる。3.個人間・性差・家族間・地域間・諸文化圏・国際社会における多様性を理解できる。Ⅳ.生涯学習1.自己主導型学習能力を身につけ、常に自己の向上を図れる。Ⅴ.地域医療・社会貢献1.地域医療に参画し、プライマリ・ヘルス・ケアを実践できる。2.保健・医療・福祉に関わる社会資源を把握し、活用できる。3.医療制度・医療経済に対して問題意識を持ち、考察できる。Ⅵ.科学的態度・探究心1.科学的理論と方法論を理解できる。2.科学的問題に興味を持ち、論理的・批判的に考え、調査や研究に取り組める。3.調査や研究の成果を論理的文書として発信できる。■ 教育課程の編成・実施方針(Curriculum Policy) 医学部医学科では、建学の精神に「良医を育てる」を使命として掲げている。良医には医学の専門知識・技能を身につけるだけでなく、幅広い教養を持った感性豊かな人間性、さらに人間性への洞察力、倫理観、生命の尊厳についての深い認識などを持つことが求められる。医学部では、このようなことも含めて、学生が卒業時までにディプロマ・ポリシーで要求される能力を修得できるように以下の方針でカリキュラムを編成する。1.プロフェッショナル・キャリアパス・プランに基づき、医師となるための基盤形成の6年とするために、医学教育モデル・ コア・カリキュラムに基づいた6年一貫統合型カリキュラムを編成する。カリキュラムは、世界医学教育連盟(WFME: World Federation for Medical Education)が示す教育の質保証のための国際基準(Global Standard)に準じた形で構成する。2.「倫理に徹した人間性豊かな医療人」の育成のために6年間を通して、倫理教育のためのカリキュラムを編成する。第1学年では、複数のカリキュラムの中に、「倫理」基盤形成の講義・演習を組み入れる。さらに、「医療人」としてのプロフェッショナリズムを育てるために第2~6学年においては「倫理」医療人形成の講義などを配置する。3.初年次においては、医学生ならびに社会人としての基盤を形成することに主眼を置き、次の目標を掲げる。   一般教育科目の教育目標   学生は「良き医療人に必要な自立と自律の獲得」のために、次の事項を身につけることを目指す。   ⅰ.豊かな人間性と多様な考え方   ⅱ.主体性と自己管理能力   ⅲ.コミュニケーション能力   ⅳ.論理的・科学的思考能力   ⅴ.知的好奇心と自己開発への意欲

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