bulletin2020_1
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14SCHOOL OF MEDICINE救急車同乗体験実習TBL特色ある教育アクティブラーニング■問題解決能力の育成■体験的学習の重視少人数教育チーム基盤型学習(TBL:Team-Based Learning)■国際基準を見据えたプログラム 医師は生涯にわたって、いかなる場面にも対応しつつ問題を解決していく能力を身に付けねばならない。そのために学生時代から問題を直視し、必要な知識を整理して問題を解決していく研究心や創造性を発揮していくことを大切にしている。 本学の教育では、救急車同乗体験実習、医療福祉体験実習、看護体験実習、在宅訪問医療同行実習、見学型臨床実習等の臨床体験学習の機会を十分に与え、臨床実習では、基本的な診療手技の体得:診療スキルトレーニング、模擬患者面接、診療参加型臨床実習(CCS)等、少人数教育に主眼を置き、体験を重視する教育方法を積極的に取り入れている。 医学教育では、スモールグループでの学習(テュートリアル学習)を随所に取り入れて行う場合が多い。個々の学生にとっても問題の要点をしぼることによって興味が刺激され、教員は自らの経験を交えて活きた内容のノウ・ハウを伝えることができる。またその場で形成される師弟の関係が、人間性豊かで技量に優れた良医の心と技を育むことにもなる。 カリキュラムには、6年間を通してキメ細かな教育体制で質の高い人材の育成を図るため、チーム基盤型学習(TBL)や症例検討会等の少人数教育の機会を多く取り入れている。 TBLは、問題解決能力の育成を目的に導入されている。 課題や症例が提示され、学生は提示された症例の病態生理を自ら推測し、関連する基礎医学、社会医学および臨床医学の情報を種々の手段で調べ、それを統合して診断と治療法を自己の力で見い出す。そしてその結果を発表し、討論しながら問題点を整理し、解決していくというプロセスで行われる学習のことである。1グループ6名程度の少人数教育で行い、教員はテューターとして助言を与える立場をとる。 医療の問題や、医学の日進月歩の発達が国際規模で論じられ、医師、患者、疾患自体が国境を越えて往来する現在、国際語である英語を使った情報交換、価値観の交流などが行えるようになることは医師にとって重要である。 本学では、医学・医療に携わる者として、生涯にわたり英語を活用し国際社会で活躍するための基礎作りと自律学習力の涵養を目指して、医学英語教育を行っている。英語を母語とする教員や臨床・基礎医学の教員による授業などを通して、英語医学用語や英文専門文献の読解力の習得を目指している。また海外語学研修や海外医学研修プログラムが準備されている。 そして、国際基準を満たした教育を実施していることに鑑み、一般社団法人日本医学教育評価機構(JACME: Japan Accreditation Council for Medical Education)による評価を受審している。(認定期間 令和2(2020)年11月1日~令和9(2027)年10月31日)

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