bulletin2020_1
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17SCHOOL OF MEDICINE医学教育に関するワークショップ教育懇談会Special Features of Education特色ある教育制度■オフィス・アワー(教員の学生専用時間)■指導教員制■学生による授業の評価■医学教育に関するワークショップ■教育懇談会 学生が教員との話し合いの機会を設定しやすくするために、全教員には、週に少なくとも1時間は学生と自由に面談できる時間を設定し、学生の訪問に応じることが義務付けられている。 学生は誰でもこの時間帯なら事前に連絡のうえで教員を訪ね、学科目についての質問や個人的な問題を相談することができる。 在学中は、学年主任および副主任が担当学年の学生の学習状況を把握し指導をするが、さらに、一人の教員が学生を数人ずつ受け持ち、学習指導や日常生活指導などにあたる「指導教員制」がある。人間同士のふれあいを重視し、将来、医師として患者に接する際に大切なコミュニケーション態度を磨くためにも有意義である。 学生による各授業の評価は、各科目の授業担当教員ごとに携帯ネットシステムにより実施される。また毎年度末に全学生からのアンケートの形で評価が行われ、教員が行っている授業についてのフィードバックの一つとして役立っている。 教員は自身の教育に関する意識を常に見直し、より教育効果の高い授業を提供することが求められている。本学では1990年から教員の教育能力開発(FD)として、医学部教員を対象に、「医学教育に関するワークショップ」を定期的に開催している。目的は、教員が本学の教育方針を十分に理解し、それぞれの教員が持っている教育手法や教育技法の一層の向上を図ることにあり、ワークショップでは、どうすれば本学の学生に最も効果的な良い教育ができるかという主題のもとに、種々の面から検討できるようテーマを選んでいる。各グループによる発表に対して、討論・提案などが行われ、その結果はワークショップ報告書として発行され、実地に活かすべく講師以上の教員に配布され利用されている。また提案の一部をカリキュラムに反映させ、教育の改善に役立てている。 本学教員のFDの一環として、教育に関する様々なテーマについて、外部の有識者を招致して特別講演を実施している。テーマの選定や運営は医学教育センターで行っており、学長をはじめ、教育現場に携わる多くの教員が参加している。

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