金沢医科大学概要2022/2023
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ACADEMICRESEARCHACTIVITIES 50スーパーサイエンス・ハイスクール 本学は、医学部、看護学部、大学院、一般教育機構、金沢医科大学病院および金沢医科大学氷見市民病院、ならびに附属研究所である総合医学研究所と能登北部地域医療研究所からなり、2022年9月現在で、教授118名、准教授60名、講師73名、助教227名の専任教員を擁し、診療活動や教育活動と並行して最先端の研究に日夜精力をつぎ込んでいる。また、その活動の成果は、「研究者データベース」に集約され、インターネットで公開している。■スーパーサイエンス・ハイスクール(金沢医科大学プログラム)ひらめき☆ときめきサイエンス 文部科学省よりスーパーサイエンス・ハイスクール(SSH)の指定を受けた高等学校および中高一貫教育校では、科学技術系人材の育成のため、理数系教育に重点をおいた研究開発が行われており、独自のカリキュラムによる授業や、大学・研究機関等との連携、海外研修等様々な取り組みを行っている。 本学においてもSSH指定校である石川県立七尾高等学校2年生医療系進学希望者を対象とした高校生のための医学の魅力講座(金沢医科大学プログラム)を設けている。本講座は、最先端医療に関する講義や医療技術の体験実習を通して、医学の魅力を高校生に知ってもらうことを目的としている。学長のリーダーシップに基づく研究経営 科学・技術の進歩はアカデミアにおける学術研究の多様性に負うところが大きい。昨今、生命科学分野の研究は長足の進歩を遂げたが、未だに原因不明で治療法がない疾患も多く残され、生活環境の変化に伴う生活習慣病の増加、COVID-19などの感染症、AIによる医療など、課題は基礎研究にとどまらず、医学・医療の進化に密接に関係する幅広い領域にわたる知識の習得が求められている。 本学では、各講座等にて独創的な研究がなされることで、研究の多様性が担保されている。その一方で、学長のリーダーシップに基づく研究経営の一環として、研究成果の社会実装のために、統合イノベーション戦略の重要分野に沿った指定プロジェクトを設定し、研究ブランド化を目指している。また、本学病院においても社会的使命に相応しい魅力ある高度先進医療の推進、特色ある先端医療技術の開発・導入を積極的に進めている。科学する心の育成に向けて■ ひらめき☆ときめきサイエンス 小学生・中学生・高校生に科学研究費助成事業(KAKENHI)による研究成果をわかりやすく紹介することを通して、大学が推進している研究内容と日常生活との関わりや学術の意味について理解を深めてもらうことを目的に、2005年度から独立行政法人日本学術振興会が研究成果の社会還元・普及事業として企画している。このプログラムに本学は2008年度から参画してきたが、参加申込みはいずれの企画も定員を上回るほど人気がある。

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