medicine2020
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Diploma Policyを満たすためのカリキュラム「アカデミック・スキルズ」学術文献執筆につながる論理的な文章術を学ぶ 「アカデミック・スキルズ」は学術的かつ論理的な文章を書くトレーニングをする科目です。あるテーマについて数名のチームで議論し、論文のアウトラインとなる章立てを作成したのち、それをもとに各個人が論文を作成します。提示されたテーマの情報を収集する「大学基礎セミナー」、批判的に吟味する「クリティカル・シンキング」と合わせて、三位一体の授業構成をとっているのが本学の特徴です。3つの科目で、情報収集力、コミュニケーション能力、論文作成能力、プレゼンテーション能力を養います。テーマを深く考察し、批判的思考と対話力をトレーニングAcademic Skills「クリティカル・シンキング」柔軟な思考で真理を探究する姿勢を身につける 物事の本質を知るためには、先入観にとらわれず、批判的に多方面から考える柔軟な思考が必要です。学生が自身を開放し、「開く思考」で他者と協働して探究する姿勢を身につけ、継続的に批判的思考と対話力を高めるための議論ができる科目を設けています。Critical Thinkingアクティブ・ラーニング能動的な学びから問題解決能力を身につける アクティブ・ラーニングは学生が主体的に学習を進める授業形態です。例えば、グループに分かれ、少人数の学生にテューターと呼ばれる教員がつき、問題解決能力を養うPBL(問題基盤型学習)や、大講義室に集まった学生が数チームに分かれ、チームで情報を共有しながら課題に取り組むTBL(チーム基盤型学習)があります。 学生は、提示された症例などから課題を発見し、仮説を立て、仮説を立証するための情報を収集し、議論を行うという過程を繰り返し、臨床に必要な知識を習得するという思考プロセスと、学び続ける態度を身につけます。代表的なものとして、第1学年の「大学基礎セミナー」、第4学年の「診療参加型臨床実習入門」などで学習します。 医療・医学の分野は、学ぶべき知識が膨大であり、進化のスピードも加速しています。医師には新しい知識を能動的に吸収し、自ら問題点を発見、解決する能力が求められ、その習慣を早くから身につけることが必要です。アクティブ・ラーニングを通してその基盤を確立します。1.2.3.4.■PBL/TBLの学習の流れ問題点の発見と整理提示された症例などについて、問題点を抽出・整理し、問題を解決するために「必要な知識」を判断します。「必要な知識」の内容は、個々の学生がすでに持っている経験や知識の差により異なります。互いに自身の持つ知識をグループ内で授受することができます。情報収集学生は各自で教科書や専門書を調べて、グループと自分自身に「必要な知識」を収集し、学習します。ディスカッションと診断各々が調べ、学習した内容に基づきグループで知識の授受・討論を行います。グループで到達した診断などに対して評価とフィードバックを行います。グループと個人の評価グループとしての学習状況と個人の学習態度や成果を評価します。各人が責任を持って取り組むチーム医療の考え方を基に、グループ評価を行います。主体的に考え学習を進めることで、学び続ける態度を習得PBL(Problem-Based Learning)/TBL(Team-Based Learning)Active Learning問題を定義他の解釈を考慮広くて深い理解根拠を検討前提を分析現状真理の探究P19Kanazawa Medical University School of Medicine11

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