medicine2020
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第3学年病理学Ⅱ教授8月下旬 将来、医師としてふさわしい態度で患者さんに接し、適切なケアに参画できるようになるために、「医療プロフェッショナリズムⅡ」の一環として、本体験実習を通して患者中心の医療とチーム医療の重要性、その中での医師の役割を理解します。 実習中は看護師に同行し、ベッドメイキングをはじめ、療養環境の整備やバイタルサインのチェック、診療補助等、看護業務の体験実習を行います。Kanazawa Medical University School of Medicine21命を扱う責任と畏敬の念を自覚し、医学を学ぶための基盤を培う上田 第2学年は解剖学実習でご遺体と対面します。学生は医学部に入り、初めての症例を前にし、生命倫理を意識することになります。北山 最初はご遺体の前に立っているという実感が湧きませんでした。実習が進み、皮膚に触れる感覚から、命を扱うことの責任や畏敬の思いが生まれました。上田 実習後の追悼慰霊祭には第2学年が同席し、ご遺族や献体会員の方たちとお会いする機会を設けています。実習の前後で学生の意識が変わりますし、医学に臨む姿勢にも変化を感じます。北山 個々の身体が違うことを学びながら、その人がどのように生きたかに思いをめぐらせました。実際に触れて、調べた経験は、第3学年で疾患を学ぶための土台になっています。上田 海外ではCGと模型で代用する例もあるようですが、実習の目的は、知識の習得に加え、生命への畏敬の念を感じ取ることにあります。基礎医学も臨床医学も患者さんから学ばせていただくことに変わりはありません。その一歩が解剖学実習です。Pick up解剖学実習北山 貴章(石川県出身)  × 上田 善道 A.将来を見据えて今を学ぶ A.学び続ける覚悟 Q . 医師にとって大事なことは?OctNovDecJanFebMar看護体験実習金沢医科大学スチューデント・リサーチャー・プログラム 医学部学生の研究マインドを育てるため、研究活動を行う学生を支援する「金沢医科大学スチューデント・リサーチャー・プログラム」を設けています。充実した研究活動のため、学生が参加する研究プログラムに対して支援金を支給します。2018年度は土田和奈さん(現・第5学年)、前田遥さん、和田彩令奈さん(現・第6学年)が精神神経科学のプログラムに参加し、「ヒトの表情認知に関する機能的神経画像研究」を行いました。その研究が第114回日本精神神経学会学術総会の学部学生演題部門において「優秀発表賞」を受賞しました。

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