medicine2020
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 臨床実習を通して、多職種の医療専門職者や患者さん、その家族との信頼関係の築き方を学びます。医療面接や身体診察などスチューデント・ドクターに許された医療行為を経験することで、さまざまな患者さんとのコミュニケーションの取り方、思いやりの心を持つことの大切さを学びます。 大学病院では手術を経験します。術式の検討から術前術後のケアまで、カンファレンスにも参加し、一連の流れを理解します。学生は緊迫する手術室での心構えを学び、実際の手術の過程を確認します。声をかけるなどの行動で、患者さんへの接し方についても学びます。Kanazawa Medical University School of Medicine292 . 手術を経験3 . コミュニケーションの実践臓器別診療体制で患者さん中心の医療を実施、手術支援ロボット最新モデルを導入開院/1974年 職員数/1870名 承認・指定/特定機能病院、地域がん診療連携拠点病院、臨床研修指定医療機関、地域周産期母子医療センター、エイズ治療北陸ブロック拠点病院、日本医療機能評価機構認定病院、腎臓移植施設、臨床修練指定病院、DMAT指定医療機関、難病診療連携拠点病院、がんゲノム医療連携病院 患者数(2018年度)/入院患者数 年間延べ224,448人、1日平均614.9人 外来患者数 年間延べ346,622人、1日平均1,195.2人 救急患者数 年間11,765人 急性期医療を担う北陸地区の代表的中核病院として39の診療科、835床の病床を擁し、最新の医療機器設備と先進的システムを整備しています。患者中心の医療を推進するため、内科、外科の枠を取り払った臓器別センター方式の診療体制を導入し、各分野の専門医が協力して診療にあたる循環器センター、認知症センター、乳腺センター、ハートセンター、集中治療センター、集学的医療部などが稼働しています。集学的医療部の集学的がん治療センターでは、患者さん一人に対して関連専門医が集学的に診療を行っています。各診療科では一般診療と並行して120を超える専門外来診療が行われ、手術支援ロボット「ダビンチ」の最新モデルも導入しています。また、2016年から再生医療センターにおいてがんの免疫療法を行うための樹状細胞ワクチンを作製するとともに、脂肪組織幹細胞による各種臓器の再生医療の研究を進めています。2018年からはがんゲノム医療連携病院としてゲノム医療センターが稼働しています。1.2)ダビンチによる腹腔鏡下前立腺全摘除術3)ハートセンターでの心臓カテーテル治療123

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