medicine2020
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 本学大学院医学研究科は、高度な知識と自立して研究活動を行える能力を持ち、日進月歩の医学の発展に寄与するとともに指導者としての素養を持つ人材を養成しています。社会人の就学に配慮した昼夜開講制を導入し、初期臨床研修医2年次からの入学が可能です。経済的支援に授業料減免制度があります。 専攻課程は「生命医科学」1専攻で、「生体機能形態医学」「生体制御医学」「健康生態医学」の3専門分野に大別されます。基礎医学と臨床医学が連携し、21世紀にふさわしい教育研究が行えるように各専門分野には47専門科目を横断的、立体的に配置。国内外の研究機関とともに学際的な研究を進め、留学生も在籍しています。Kanazawa Medical University School of Medicine33医学の発展に寄与できる人材を養成単身者用1LDK大学院医学研究科医学研究科 総合内科学(生活習慣病学) 4年次 山﨑 愛大 (大阪府出身) A.要望をくみ取り、知識と経験を生かすQ . 医師にとって大事なことは? 地域に根差した医療に携わりたいという思いから総合診療専門医を目指しています。アメリカでは一般的なゲートキーパーの役割をする家庭医が、日本においても必要とされつつあります。病院に通うほどではない程度の基礎疾患を抱える患者さんでも、状態がいつ変わるかは分かりません。患者さんの変化にいち早く気づき、症状が軽いうちに治すことができるのが家庭医の魅力です。 本学の大学院は初期臨床2年次で入学し、早くから研究に取り組めます。統計学の解析研究では、提供されたデータの信ぴょう性を疑うことも大切です。論文を読み、真贋を見抜く力が身につきます。統計学の解析研究により、真贋を見抜く力を身につける「がん」および「認知症」専門医養成系 大学間連携による共同プロジェクトとして「がん」および「認知症」の専門医を養成する教育コースを設置しています。 がん専門医養成系(がんプロ)は、がんチーム医療リーダーを養成することを目的とし、認知症専門医養成系(認プロ)は、地域における認知症診療・認知症対策のリーダーとなる医師を養成することを目的としています。 いずれもe-Learningを中心に履修できるため、パソコン端末からインターネットにアクセスして学べる教育システムです。 企業で働く人の健康診断のデータから慢性腎臓病の発生リスクを統計学的に研究しています。年齢や運動習慣、炭水化物やたんぱく質をどのくらい摂取するかなどで分類し、長い年月をかけて3~4千人を追跡調査するコホート研究を行っています。科学的根拠に基づく生活習慣病の治療によって、将来の病気を瀬戸際で食い止めることを目指します。統計学から慢性腎臓病の発生リスクを解明兜診療所で開催したヘルスプロモーションの様子大学院生 Graduate Students研修医として臨床に携わりながら大学院に入学し、研究に取り組むこともできます。研究に挑むPICK UP

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