金沢医科大学 医学部案内2021
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金沢医科大学病院北陸の地域医療を支え、医療の未来を拓く、日本屈指のメディカル・センターゲノム医療センターゲノムとは遺伝子をはじめとした遺伝情報全体を意味します。本院では、次世代型ゲノム解析室を設置し、先天性・遺伝性疾患、希少難病、難治性・遺伝性のがんの患者さんに対し、高水準のゲノム解析(遺伝学的診察、遺伝カウンセリング、遺伝学的検査)を提供。研究ではなく臨床の場にゲノム解析を提供している全国でも稀な施設です。ダウン症をはじめとする先天異常の療育相談においても、臨床遺伝専門医によるカウンセリングと遺伝子診断が同一施設内で完結でき、利便性の高さが特長です。再生医療センター繊細な作業を行う細胞培養士のストレスを軽減するガラス張りの細胞調整室機能を失った組織の修復やがんに対する身近な治療として、幹細胞や体細胞を用いた再生医療が発展しています。再生医療を提供するために、2016年に北陸初の臨床、研究、研修の拠点として再生医療センターが稼働しました。Nature Spotlight on Kanazawaに掲載された再生医療のリアルワールドを実現する国内屈指の施設です。センターでは樹状細胞ワクチンを用いたがん免疫療法や皮下脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた再生医療等の提供だけでなく、新型コロナウイルス感染症に対する再生医療等の技術開発に注力しています。再生医療に従事する専門医療人の育成に努め、台湾高雄医学大学および中国華中科技大学との国際交流も推進しています。↑がん細胞(緑)と樹状細胞(赤)、アポトーシスを起こしたがん細胞(青)36

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