金沢医科大学 医学部案内2022
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金沢医科大学は1982年度に大学院を設置しました。2003年度にスタートした新しい大学院医学研究科では、専攻を「生命医科学」の1つとし、その中に基礎医学と臨床医学を融合させた3つの専門分野(生体機能形態医学分野、生体制御医学分野、健康生態医学分野)を設置しました。高齢化が進む現代において求められる医療人を育成する「北信がんプロ」や「北陸認知症プロフェッショナル医養成プラン」、さらに再生医療センター開設にともない2017年度に開講した専門科目「再生医療学」など、新たな医療ニーズに対応した教育課程コースも設置しています。医療の高度化・多様化にともない、医学・医療の分野において生涯教育が求められています。金沢医科大学大学院医学研究科の修了生には、各分野の第一線で活躍されるとともに、次世代の医療人の育成においても指導的な役割を果たしていただきたいと願っております。高度な医療を実践し医学の進歩に貢献できる人材に大学院医学研究科長岩淵 邦芳すことで、研究内容はより深まります。研究が軌道に乗れば、臨床の負担を減らす配慮をしてくれたり、助け合える仲間が多いというのも母校の利点ですね。—— 将来の夢や目指すべき医師像を教えてください。瀧当面の目標は学位の取得と整形外科専門医資格取得の2つです。その先は、専門領域に特化したサブスペシャリティの専門医になるのか、別の道に進むのか…道を選択し、新たな挑戦が始まります。福これまでの研究を通じて、知識や技術を世界に広げていくことの意義を感じました。そこに自分がかかわれたことは、今後のキャリアにとって大きな糧となりました。私も卒業まで目標に向かって努力を重ねる日々が続きます。大学院修了後は、脊椎外科や関節外科などの整形外科の中での専門分野を選び、その造詣を深めていくことになりますが、この先どのような道に進もうとも、常に研究マインドを持ち続けたいと思っています。瀧以前は国家試験に受かれば医師になれると思っていました。しかしそれはスタートにすぎず、患者さんや先輩たちに育ててもらうことで一人前の医師に成長できると思うようになりました。以前、日頃お世話になっている先輩との会話で「いつか恩返ししますね」と伝えたところ、「後輩達に同じことをしてくれたらそれでいいよ」という言葉が返ってきました。日々の他愛ないやり取りのひとコマですが、感慨深かったことを覚えています。気軽にこういう話ができる環境や土壌があることも母校の魅力なのでしょう。将来、私自身もこうした言葉やあたたかな指導を後輩に伝えられる医師になるべく、大学院生としての時間を過ごしたいと思っています。福医師瀧医師2021年6月現在33Kanazawa Medical University School of Medicine

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