金沢医科大学 医学部案内2022
39/52

臓器別診療体制と各種センター最先端診断・治療機器臓器別に外来受付を配置し、院内の連携強化を図るとともに、それぞれの専門において信頼性の高い機能を有するセンターを配置し、安全で質の高い医療を提供します。患者さんに対して最低限の負担で最良の効果をあげられる機器を積極的に導入しています。手術支援ロボット(ダヴィンチ)の最新機器導入をはじめ、2019年には北陸3県で初の外来手術室を開設するなど、大学病院としてのスケールメリットを存分に生かした教育環境を整えています。ゲノム医療センターゲノムとは個体の持つ遺伝子情報全体を意味します。次世代型ゲノム解析室を設置し、先天性・遺伝性疾患、希少難病、難治性・遺伝性のがんの患者さんに対し、高水準のゲノム医療(遺伝学的診察、遺伝カウンセリング、遺伝学的検査)を提供。また、ダウン症をはじめとする先天性疾患の療育相談も行っています。臨床の場にゲノム解析を提供している全国でも稀な施設であり、臨床遺伝専門医によるカウンセリングと遺伝子診断が同一施設内で完結できる利便性の高さが特長です。認知症センター認知症センターでは、患者さんが自分らしく生活できることを目的に、医師、老人看護専門看護師、認知症看護認定看護師、公認心理師、ソーシャルワーカー(精神保健福祉士、社会福祉士)、薬剤師など、さまざまな専任スタッフがチームで治療や生活支援に取り組んでいます。また、各種画像検査の積極的活用や詳細な神経心理検査によるMCIの早期発見や治療にとどまらず、認知症予防教室の開催など認知症の予防への取り組みも積極的に行っています。女性総合医療センター2002年に石川県内の医療機関に先駆けて女性総合外来を設け、その機能をさらに強化拡充する形で「女性総合医療センター」を開設しました。医師およびスタッフは全て女性で構成され、初診時は問診に時間をかけ、必要であれば専門の診療科への橋渡しを行います。2019年には日帰り手術のできる「女性肛門病専門外来」を新設。診療にあたる医師にはジェネラリスト(総合医)であると同時に女性の心と身体のスペシャリストであることが求められます。センターでは、女性医師のワークライフバランスにも配慮し、性差医療における深い洞察力とスキルを有する女性医師を育てる役割も担っています。乳腺センター乳腺センターでは大学病院の機能を生かし、乳腺外科、腫瘍内科、放射線科、放射線治療科、形成外科、病院病理部など、多くの専門領域の医師が綿密に連携した集学的医療体制で治療にあたっています。治療においては、乳腺外科医が主体となり、乳房切除術、乳房再建術、乳房温存術、センチネルリンパ節生検、アーム法による腋窩リンパ節郭清などの最新手術を提供しています。日本乳癌学会の認定施設として、乳がん診療を目指す医師の育成拠点でもあります。手術支援ロボット「ダヴィンチ」を操作する執刀医(写真奥)と手術スタッフ(写真手前)外来手術室執刀医39Kanazawa Medical University School of Medicine

元のページ  ../index.html#39

このブックを見る