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研究をしている女性

次世代北信がんプロ

北信がんプロ 海外FD研修2018(台湾高雄)

本学は、金沢大学、信州大学、富山大学、福井大学、石川県立看護大学と連携し、がん医療の新たなニーズに対応できる、優れた「がん専門医療人材」を養成するため、【北信がんプロ】の事業を展開しており、その一環として、海外FD研修を実施しています。
海外FD研修とは、日本国外の優れた取り組みを持つがん診療及びがん研究機関に、教員および医療従事者が視察訪問し、成果発表を行うことにより、多職種のスキルアップを図り、多施設・多職種連携を一層推進するチーム医療教育を行うものです。
2018年度の当該事業は本学の担当であり、2018年11月14日(水)~16日(金)に、陳文筆先生(独立行政法人国立病院機構七尾病院 診療部長、石川県台湾華僑協会 副会長)の通訳・コーディネートのもと、本学教員に加え、金沢大学、信州大学からの計14名が参加し、台湾の高雄医学大学及び附属施設を訪問視察、学術交流等による研修を行いました。
高雄医学大学は1954年に高雄医学院として、高雄前市長と台湾第1号の医学博士取得者により創設され、1999年に高雄医学大学となった、台湾で最も歴史があり、7学部(医学部、歯学部、薬学部、看護学部、保健学部、生命科学部、人文社会学部)からなるトップレベルの私立大学です。

2018年11月14日(水):高雄医学大学・高雄医学大学附属中和紀念病院

脂質科学・老化研究センターを視察し、当該研究センター及びゲノム・プロテイノプラスト医学実験室の研究者の方々と意見交換を行いました。

臨床医学研究部橋渡し研究センターにおいて。大学における研究は、講座ごとではなく、センター化された広大なウェットラボにおいて行われ、リソースも中央管理となっているとのことでした。

附属中和紀念病院 高度がんセンター等の視察において。1日あたり100名の化学療法を受けるがん患者に対応できる環境と、外見の悩みだけではなく、社会との関係の変化に応じたアピアランスケア等の実施体制の説明を受け、スタッフとの意見交換を行いました。

『2018北信がんプロ/高雄医学大学 学術討論会』が開催され、学術交流を行いました。本学からは肺癌と大腸癌のがんゲノム医療について発表し、高雄医学大学からは肺癌と大腸癌の治療に関する先進的内容の発表がなされ、活発な討論を得ました。

11月15日(木):高雄市立小港病院及び高雄医学大学附属中和紀念病院

小港病院がんセンター及び同病院が高雄市原住民委員会と連携した、原住民高齢者介護推進事業である≪娜路湾 デイケアステーション≫を訪問視察し、意見交換を行いました。

高雄医学大学附属中和紀念病院クリニカルスキルセンター等を見学し、意見交換を行いました。

11月16日(金)高雄市立大同病院

大同病院がんセンター及び婦人乳房センターを視察しました。また、大同病院と教会の合同運営による≪大同福楽学堂デイケアステーション≫及び≪金齢書房≫を訪問視察しました。

参加者からは

  • 先進的ながん医療やがん研究だけではなく、基礎と臨床との連携が実地で学べた。
  • がん登録データベースが高雄医学大学で独自に構築され、学術活動に十分に活かされており、先行事例として参考になった。
  • 附属中和紀念病院において、元患者の方が受付ボランティアに従事されていたのは印象的であった。
  • 日本とは異なる多民族、言語、宗教を持つ国民性を大事にしている医療を見学でき、貴重な経験となった。

等、多くの感想が寄せられました。

詳しい研修内容は、2019年6月17日開催の北信がんプロ海外FD研修報告会において参加者から報告されました。