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金沢医科大学における産学連携

金沢医科大学の産学官連動活動

 本学の三本柱の「教育・研究・診療」のうち、研究活動の中でも特に産学官連携に着目して紹介します。これまでは医科系の単科大学であることから、大手製薬企業との間での薬剤候補物に関する研究や、医薬品の臨床評価、新たな医療用具の開発協力や可能性の検討、治療への応用研究というものが多かったようです。残念ながら地場の企業でこうした業種が少ないこともあり、地域の企業との連携はさほど多くはありませんでした。また、これらの開発研究・臨床評価には多額の費用がかかるため、どうしても規模の大きな企業との関わりが主流となります。
 従来の製薬企業との連携はこれまでどおり推進していく一方、2005年頃から地域貢献の一環としての産学官連携にも可能な範囲で協力することとし、その取り組みが始まりました。これに平行して、学内の産学官連携支援体制も少しずつではありますが整備が進んでおります。
2005年から始めたビジネスフェアへの出展では、本学の研究シーズを紹介する一方で、自社の技術を医療や介護の現場へ展開したいという意欲的な中小企業の方からご相談を受ける機会も多くありました。また、2007年4月には看護学部も開設し、看護・介護といった分野にも専門の研究者が着任しており、介護ビジネス等での連携も可能となりました。とくに2007年の9月に開催されました「しんきんビジネスフェア2007」では、北陸の中小企業の方から、これまで参入していない介護分野で自社技術を生かした製品を開発し始めており、医療現場での意見等を聞きたいとの相談がありました。現在、準備された試作品を元に他大学や介護現場での協力も得ながら、評価方法の検討、評価の実施、およびその結果を反映させ改良するための協力等の取り組みが始まるところです。
 この他にも本学研究者の技術を元に北陸の複数の企業と共同で公的助成を受けながら継続している開発研究や、地場産業として大きな位置を占める繊維関連の企業数社と医療・介護分野での商品開発に協力をしています。


産学官連携をお考えの方にちょっと一言

 医科大学ということで、人での評価試験のご希望も多いのですが、例えば医薬品・医療用具であれば、厚生労働省の定めた厳格なルールに則って臨床治験として本学治験センターの協力の下、実施されることになります。基本的にはこれら膨大な労力や時間に対して十分ご理解をなさっている企業の方からのご依頼を受けています。一方、例えば自社の製品に大学のいわゆるお墨付きを欲しいというようなお話、しかも臨床現場で評価するということの決まりや実情をご存知ない企業の方からの場合、お話がチグハグになることもあります。臨床現場での評価は、当然臨床医が関与する必要があります。しかしながら臨床医は本当に毎日忙しく、「出来上がった製品」を「評価するだけ」、ましてやお墨付きをつけるというお話には対応できかねるのが現状です。
 臨床医は、「患者様への利益につながる研究開発、学術的に興味が持てるようなお話についてはなんとか協力しよう!」という思いになる場合が多いので、そういった観点でのご検討を今一度お願いいたしたいと思います。
 また、大学での連携は、どうしてもスピードが遅くなりがちです。必ずしも企業の方のお考えどおりに進められるわけではありませんので、事前に双方の置かれる環境や疑問点、求める点等をよく話し合い、状況を確認することがよい連携を行うポイントのようです。


金沢医科大学とのおススメの産学官連携

 本学には基礎研究の分野でも多くの研究者が活躍しています。いろいろな病気の発生・治療法に関連する研究や、生物全般に共通する現象の研究、できるだけ患者様に負担のない状態で得られる生体試料 (尿など) から高精度に診断・予防につながる測定を行うための研究など、幅広い研究活動が進められています。特にプロテオーム解析(生命の細胞の中で重要な役割を担う膨大な種類のタンパク質を、元となる遺伝情報とともに網羅的に解析する分野)については、地域でも有数の研究設備が揃い、その活用のノウハウを蓄積しております。こうした先端の研究分野でも地域の企業や公設試験機関、他大学の皆様と協力しあえればよいと考えています。


産学官連携や共同研究、受託研究、奨学寄附金に関するご相談は「研究推進課」へどうぞ。
金沢医科大学 産学連携推進委員会 委員長 加藤伸郎、研究推進センター 産学連携コーディネータ 高田
電話: 076-286-2211 (内線7235) FAX: 076-286-2346

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