教授より皆様へご挨拶

4代目教授(講座主任)熊代 尚記

2022年1月より4代目教授(講座主任)を務めております熊代尚記と申します。

私は1999年に山梨医科大学(現山梨大学)医学部を卒業後、同大学および東京警察病院での内科全般の研修を経て、順天堂大学で糖尿病・内分泌学の専門研修を行いました。さらに、順天堂大学大学院で学位を取得し、米国Yale大学(Gerald Shulman研究室)へ4年間研究留学しました。帰国後、東邦大学にて糖尿病・内分泌内科の診療・研究・教育を精力的に推進して参りました。私のこれまでの取り組みを総合的に評価してくださり、これからの金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学講座の発展に期待を寄せてくださっている皆様に、この場を借りて深く感謝申し上げます。

今後の講座運営につきましては、診療・研究・教育のバランスを大切に、地域・大学・病院組織から求められる当科の在り方と講座内の医局員の状況や希望を考慮しながら進めて参ります。具体的にはまず、より一層の患者満足度向上を目指して診療体制の整備・充実を図って参ります。さらに、2024年4月施行の医師の働き方改革に向けて、有給取得や残業短縮などワークライフバランスに配慮した働きやすい職場環境も整備・推進してゆきます。その上で、後進の育成や研究を充実させて、皆様から信頼される大きな糖尿病・内分泌内科学講座を築いて参ります。

大学として重要な研究については、石川県内灘町にある私立大学の臨床講座であることを意識して、臨床的に重要な課題の解決を目指して推進してゆきます。具体的には、診療において教科書では解決できない内容を、極力ヒトの臨床研究で、それで解決しない場合にはマウス・細胞を用いた基礎研究で解決し、日本全国や世界にエビデンスを発信してゆきます。教科書やガイドラインの参考文献に載るような、新規診断・治療に役立つエビデンスの創出を目指します。健康な人と変わらない人生をどのように患者に提供するかを大きなテーマとして、皆で力を合わせて研究を進めて参ります。

糖尿病や甲状腺等の内分泌診療は、他科や地域との連携も非常に大切です。様々な機会を通じて信頼関係を深め、内灘町から北陸の医療を盛り上げて参ります。また、連携を活かして、診療に役立つエビデンスも創出したいと思っています。

今後とも末永く、皆様の温かきご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。