例題1 (91E-19)
34歳の男性。1か月前から空腹時に上腹部の不快感が出現するようになったが食事により軽快するので放置していた。昨夜、飲酒後に上腹部痛が出現したがそのまま入眠した。本日、起床時に血液が混入したコーヒー残渣様物質を多量に嘔吐したため救急車で来院した。意識は清明。脈拍は仰臥位で90/分、整、坐位で114/分、整。血圧は仰臥位で134/78mmHg、坐位で116/66。腸雑音はやや亢進しているが腹部に圧痛を認めない。尿量15ml/1時間。血液所見:赤血球446万。Hb 13.3g/dl、Ht 40%、白血球8,600、血小板36万。血清生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素66mg/dl、クレアチニン2.0mg/dl、総ビリルビン0.4mg/dl、直接ビリルビン0.1mg/dl、GOT 40単位(正常40以下)、GPT 35単位(正常35以下)、γ-GTP 50単位(正常8〜50)、アルカリホスファターゼ204単位(正常260以下)。適切な処置はどれか。
@腹部超音波検査
A内視鏡検査
B交差適合試験
C急速補液
D血液透析
a@AB b @AD c@CD d ABC e BCD
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まず問題文を分析しよう
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例題2 (93F-13)
68歳の男性。今朝からめまいが出現し、黒色便に気付き来院した。脈拍128/分、整。血圧100/52mmHg。意識は清明。血液所見:赤血球220万、Hb 6.0g/dl、Ht 20.0%、白血球9,000、血小板48万。血清生化学所見:総蛋白6.0g/dl、アルブミン3.0 g/dl、尿素窒素80mg/dl、クレアチニン3.4mg/dl、総ビリルビン1.0mg/dl、GOT 30単位(基準40以下)、GPT 28単位(基準35以下)。入院時の胃内視鏡写真を下に示す。
この患者で適切な処置はどれか。
@輸血
A血液透析
Bウロキナーゼ投与
CヒスタミンH2受容体拮抗薬静注
D内視鏡下エタノール局所注入
a@AB b @AD c @CD dABC e BCD
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問題文の分析
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