2012年8月

平成24年度第2回健康管理講座を開講しました。

日 時 : 平成24年8月25日(土)13:30~

場 所 : 当院 病院新館12階大会議室

演 題 : 『金沢市におけるメタボの推移』

講 師 : 総合内科学 教授 小林 淳二


当院では一般の方を対象に、「健康管理講座」を毎年開催しています。
この講座では、皆さまの生涯学習機会の拡大として、当院の特色ある医療体制や健康管理について知ってもらい、健康への意識を高めていただくことを目的に開講しています。

第2回目の講座は29名の方が出席されました。
10月27日の閉講式まで、延べ6回にわたって開講いたしますが、途中からの参加も可能です。

 

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日 程 : ※こちらからご覧ください。

受講料 : 無料(ただし、教材費として500円を負担していただきます。)

申し込み: 病院管理課 

TEL : 076-218-8206 

メールアドレス : kanrika@kanazawa-med.ac.jp

 

 

当院の東日本大震災に係る医療支援活動について 【麻酔科医師1名を派遣】

平成24年度第1回健康管理講座を開講しました。

日 時 : 平成24年8月18日(土)13:30~

場 所 : 当院 病院新館12階大会議室

演 題 : 『正しい服薬のための院外処方せんとその活用』

講 師 : 薬剤部 部長 西尾 浩次

 

当院では一般の方を対象に、「健康管理講座」を毎年開催しています。
この講座は、石川県における生涯学習の推進を図ることを目的としたのもので、当院では県からの要請を受け、平成2年から担当しており、今年で23年目を迎えました。
25名の出席のもと、開講式が行われ、その後第1回目の講座を開講しました。
10月27日の閉講式まで、延べ6回にわたって開講いたしますが、途中からの参加も可能です。

 

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日 程 : ※こちらからご覧ください。

受講料 : 無料(ただし、教材費として500円を負担していただきます。)

申し込み: 病院管理課 

TEL : 076-218-8206 

メールアドレス : kanrika@kanazawa-med.ac.jp

 

 

「医科大どおり夏号」を掲載しました。

当院では、年4回(季刊誌)医科大どおりを発行しています。

医科大どおりは、当院の情報やトピックスなどを掲載し、患者さまや地域の先生方と情報交換を行い、病診連携を深めることを目的に発行されています。

今後も、いつでも誰でも安心してかかれる病院をモットーに医療や健康に関する情報を提供させていただきます。

医科大どおり夏号はこちらです。

金沢医科大学 教えて!ドクター 第5回

 

いま求められている地域医療

生え抜きの総合医こそ将来の担い手

 

 新臨床研修医制度の導入や勤務医の偏在による医師不足に端を発した地域医療崩壊の危機が大きな社会問題になっています。地域医療の最前線で診療と研究に携わっている神田享勉金沢医科大学地域医療学教授と中橋毅同総合医療学教授に現場での問題点やニーズ、課題解決への取り組みなどを話し合っていただきました。

 

【今月の回答者】

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中橋 毅(なかはし たけし) □□□□神田  亨勉(かんだ つぎやす)

金沢医科大学寄附講座総合医療学(石川県)教授  金沢医科大学地域医療学教授
金沢医科大学能登北部地域医療研究所所長・    金沢医科大学氷見市民病院院長補佐・
公立穴水総合病院高齢医学科医長         総合診療科教授(科長)


救急医療を支える仕組みが必要

神田 金沢医科大学氷見市民病院が2008年4月に開院して5年目を迎えました。開院時から診療に携わってきて、最も困難な事態に直面したのは救急医療でした。24時間365日の救急医療を維持するために、夜間は内科、外科各1人の複数当直体制を敷いたのですが、医師不足により週1回ペースで夜間当直が入り、当直明けも診療を休めず、夜間呼び出しもありましたので、医師がどんどん疲弊していったのです。

中橋 能登北部の地域医療再生に向け2010年8月に公立穴水総合病院内に金沢医科大学能登北部地域医療研究所が開設されました。穴水総合病院は常勤医が12人しかいませんので、さらに厳しい状況です。夜間当直医は1人だけで、自宅待機の当番医1人がオンコールでバックアップする体制です。急患が当直医の専門外だった場合は、非番の医師も電話でアドバイスしますし、病院に駆けつけるケースもあります。そうした対応ができないときは近隣病院に転送せざるを得ません。

神田 非番の医師も休めないような体制では、長続きしません。そこで夜間はグループ診療を導入しました。主治医が入院患者さんの情報を当直医に申し送ることで、一定のレベルまでは1人で対応する仕組みにしたのです。

中橋 当直医には専門外の患者さんであっても初期対応できるスキルが欠かせませんね。2次救急の診療レベルを維持できるような地域連携の仕組みも必要です。

神田 氷見では金沢医科大OBの開業医らが日を限定して準夜帯や休日の当直を引き受けてくださっています。とてもありがたいことで、国もこういう仕組みに対して病院機能係数を上げるという形で支援するようになりました。常勤医の数が増えてきたこともあって、一時は80%を切っていた市内からの救急搬送率も、最近では90%を超えるようになりました。それだけ市民の皆さんから信頼されるようになったのだと思います。

 

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へき地巡回診療で高齢者の診療にあたる神田亨勉教授

 

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金沢医科大学能登北部地域医療研究所で初期研修医を指導する中橋毅教授


看取りも含めた在宅医療の底上げを

中橋 地域医療を守るには救急以外の分野でも病診連携を進めていかねばなりません。能登北部で特に重要だと感じているのは在宅の看取りへの対応です。高齢化率が高く、ますますニーズが高まることが確実なので、回らなくなる恐れがあります。地域の医療機関が連携して万一の際は、いつでも医師が看取れるような体制を早急に構築する必要があります。

神田 氷見は病診の役割分担が明確で、夜間診療は金沢医科大学氷見市民病院が一手に引き受ける格好です。療養型の医療・介護施設も充実しており、治療後の受け皿の選択肢もたくさんあります。

中橋 穴水では療養型病床がほとんどなく、新設も見込めませんので、看取りも含めて在宅医療をいかに底上げするかが大きな課題です。また、能登には糖尿病の専門医がほとんどいませんので、地元医療機関が連携して治療・管理できる仕組みづくりも必要です。その第1段階として院内に病棟や診療科を横断して一元的にサポートする糖尿病サポートチームを立ち上げました。第2段階では地元開業医との連携を進める計画です。

 

求められるスキルは総合力と専門性兼備


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神田 亨勉 教授

神田 へき地医療も重要なミッションですね。金沢医科大学氷見市民病院は、へき地医療拠点病院として富山県内最多の5地区12カ所の巡回診療を行っています。

中橋 穴水総合病院もへき地医療拠点病院に指定されており、3つの無医地区を巡回診療しています。

神田 へき地診療に携わっていてつくづく感じるのは、地域医療における総合医の大切さですね。しかも、単に診察を行うだけでなく、家族の健康や介護保険制度など身近な生活相談にも応じられる能力が求められます。

中橋 私が考える地域医療における総合医のイメージも、患者さんに寄り添いながら、介護やメンタル面も含めて患者さんが必要とするあらゆる医療資源と連携できるコンサージュ(総合世話係)的役割を担う医師です。

神田 地域医療ではそうした役割が必須であるにもかかわらず、専門教育を偏重してきたため担い手が育たなかったばかりか、総合医よりも専門医を尊重する風潮になってしまいました。私は総合的な力と専門性の両方が必要だと指導しています。

中橋 重要な指摘ですね。医師の絶対数が不足している病院では、チームとして総合力を高めなければなりません。それぞれの医師が総合医的なスキルを持つとともに、それを超える専門医のスキルを持って連携することで、病院の診療レベルが上がることになります。

 

地域が求める医師を地域で育てる
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中橋 毅 教授

神田 医学教育でもようやくそうした方向が出始めました。金沢医科大学も地域医療の担い手の育成を重視し、教育・研修プログラムを充実させています。アーリーエクスポージャー(早期臨床体験学習)、つまり若くして体験した医療の道を選ぶ確率が高いという統計もあります。私どもも学生や研修医をへき地診療に同行し、現場を体験させるようにしています。

中橋 能登北部地域医療研究所では今年4月から、「地域が求める医師を地域で育てる」を基本コンセプトに、後期臨床研修医や開業準備医を対象とした地域医療専門医プログラムを開始しました。穴水で3年間のプログラムを修了すれば日本プライマリ・ケア連合会認定の家庭医療専門医の受験資格が得られるもので、すでに1人が参加しています。このプログラムを通して能登に地域医療の担い手が定着することを期待しています。

神田 意義深い取り組みだと思います。これまでの地域医療は大学医局からの派遣に支えられていました。しかし、新臨床研修医制度の導入を契機に大学側が医師や研修医を引き揚げてしまったことで地域医療が危機にさらされたわけです。大学病院に頼るのではなく、地域生え抜きの医師を育てることが医師の安定確保につながるはずです。

中橋 若い研修医が来ると病院や地域が明るくなります。地元側も研修医が楽しく過ごせるよう温かく接するようにしています。そうした環境を経験することが地域医療に携わるモチベーションを高めるのではないでしょうか。

神田 金沢医科大学氷見市民病院も若い医師や看護師が増えて、雰囲気が一変しました。地域医療を再生させるカギは「負のスパイラル」を「正のスパイラル」に転換させることですが、氷見の場合は若い人材がそのきっかけになった面もあります。若者への誘い水として、地元中学生を対象とした医療体験を実施していますし、全国から医学生を集めたサマースクールも開講したいと考えています。

中橋 穴水総合病院では、石川県のみならず東大医学部附属病院や大阪市立総合医療センターなどからも初期臨床研修医を受け入れています。そして、彼らの中から将来、能登の医療に従事してみようと考える人材が現れてくれると信じています。

 

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【月刊北國アクタス2012年8月号掲載】

金沢医科大学病院

〒920-0293 石川県河北郡内灘町大学1-1

TEL 076-286-3511

【診療受付時間】
平日 初診 8:30~13:00
  再診 8:00~13:00
土曜   8:30~12:00
【休診日】
土曜日の午後・日曜・祝日
年末年始(12/29~1/3)
大学開学記念日(6/1)
旧盆(8/15)