21世紀集学的医療センター
18-0 21世紀集学的医療センター| 山下公一
1.「21世紀集学的医療センター」設置の趣旨
金沢医科大学病院は、新時代の医療の開拓、次世代の医療人の養成、患者中心の地域医療の拠点を担うことなどを使命として1974年に開院しました。1994年には厚生省から日本海側ではじめて「特定機能病院」の承認を受け、2003年に病院新館を完成して、急性期病床の完備、内科と外科の壁を取り去った臓器別診療など、特定機能病院としての機能強化の態勢を整えました。その後第2新館が新築され、今後は別館の改造、本館の改造へと整備が続きますが、その第一段階として2005年に「21世紀集学的医療センター」を設置しました。
「医療」は本来、患者さまのために提供されるヘルスケア・サービスのことで、これまでは医師の主導で行われてきたため、患者さま中心の医療が確立するまでは、医療側の反省と工夫が必要になります。というのは20世紀の100年間、医療は他の自然科学と共に専門分化された諸領域で高度の進歩をなし遂げましたが、専門分化された医療(-ology)の壁は、疾病の部分的な治療面で著しい効果を上げた反面、総合的な治療面では障害にもなってきたからです。
「21世紀集学的医療センター」設置の趣旨は、以上の問題を解決するために、各診療科の専門医療と連携をはかりながら高度な総合医療を展開し、個々の患者さまに最適な治療を提供していく体制を整えるというところにあります。
2.「21世紀集学的医療センター」の役割
21世紀集学的医療センターは、各分野の専門スタッフが集まって患者の問題を解決するという形の「チーム医療」を目指しています。また特定機能病院としての役割を強化し、医学生、医師、専門薬剤師、専門看護師ら次世代の人材を育成して、21世紀の医療に貢献することを重要な使命としています。
集学的医療のレベルを常に高く維持するためには、研究活動の裏付けが必要です。それは、患者さまの医療情報に疫学的研究情報、臨床基礎医学情報、遺伝診断治療情報等を加味して、個々に治療成果を上げて行くことを意味しています。
そして、本学病院がこの課題に取り組むに際しては、開院時に導入した「1患者1カルテシステム」と2000年に全面稼働した「電子カルテシステム」が役立っています。いずれも当時、全国の大学病院に先駆けた統合システムであり、患者さまの医療情報を診療時に迅速に利用できる仕組みを、今も一貫して維持しています。
3.「21世紀集学的医療センター」の運用体制
21世紀集学的医療センター(松井忍センター長)は、次の5つのセンターの集合体制で運用されます(2011年4月現在)。
- 集学的がん治療センター(元雄良治センター長)
- 生活習慣病センター(松井忍センター長)
- 健康管理センター(松井忍センター長)
- 遺伝子医療センター(新井田要センター長)
- 女性総合医療センター(事務取扱 鈴木孝治センター長)
※詳しくは「21世紀集学的医療センター」ホームページをご覧ください。



