慢性筋疲労の診療
56-2 リハビリテーション医学科|講師 中田 実
ストレスにあふれた現代社会では、働き盛りの年齢の人たちの中で、日々の生活におけるストレスの積み重なりから発生するさまざまな疲労症状を訴える 人が増え、大きな社会問題となっています。
厚生労働省の調査では、日本全国の労働者の中で「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある」とい答えた人は62%おり、「普段の仕 事で身体が疲れる」という人は72%に上っています。身体のどの部位に疲れを感じるか尋ねると、「身体が全体的に疲れる」という人が42%、「肩・腕・手 が疲れる」という人が26%、「腰が疲れる」という人が18%、「足が疲れる」という人が16%などとなっています。
この調査結果からみても明らかなように、筋肉の慢性疲労症状のために毎日の仕事や日常生活に支障が起きて困っている人が非常に多くなっていること が分かります。
こうした慢性筋疲労症状を訴える人たちの増加は、日本だけでなく欧米諸国でも共通した大きな問題となってきています。そして、慢性筋疲労症状に悩 む人たちは、多様な症状を訴えることも少なくないため、原因がはっきりしない「不定愁訴」として、解決までに長い時間がかかってしまう可能性があります。
金沢医科大学病院では、働き盛りの年齢(主婦、学生なども含む)の慢性筋疲労症状の患者さんを対象とする専門外来を開いています。次の症状で悩ん でいる方は、リハビリテーション医学科外来(毎週木曜午後、中田実医師)までご相談ください。
- いわゆる、頑固な肩こりのような不定愁訴を強く訴え、必ずしも各診療科固有の診療対象となりにくい方
- 下記の症状・疾患・症候群が疑われる方
- 頸肩腕症候群
- 職業性腰痛
- いわゆるむち打ち損傷
- 上記以外の慢性筋疲労症状(筋痛、筋肉のこり、四肢のしびれ、つっぱり等)
- ストレス関連性とみられる慢性不定愁訴(著しい疲労、耳鳴り、うつ症状等)



