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感染性胃腸炎(食中毒)

52-6 総合診療科

1.感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎(食中毒)は、主に細菌やウイルスといった病原体によって汚染された食物や飲料水を口から摂取することによって生じる胃腸の病気で す。O157(腸管出血性大腸菌)の学校給食の汚染という事件がありましたが、先頃、O111という大腸菌の感染による患者の集団発生も報道されました。

2.どんな症状がでますか

お腹の痛み、吐き気、嘔吐、水のような下痢、血が混じった便、血そのもののような便、発熱といった症状が出ます。細菌による食中毒の場合、その細 菌が作る毒素によって症状が現れることが多いので、汚染物を摂取して数時間~数日といった経過で症状が現れます。胃腸症状のみならず、尿の回数が少ない点 や元気がないといったことも見逃さないでください。脱水や尿毒症を伴うことがあるからです。

3.どのような治療がありますか

口からの水分摂取や点滴注射による水分補充といった治療を基本とし、細菌感染による場合は抗生物質を飲むことがあります。ウイルス汚染による場合 は特効薬がありません。

4.どのようなものからうつるのですか

代表的な原因食物と感染する病原体を表にまとめました。海外旅行での生水、氷、カットフルーツの摂取にも注意が必要です。

表 主な原因食物と感染する病原体

食物 病原体
牛肉(例えば、ハンバーガー) 腸管出血性大腸菌(O157、O111)
卵、乳製品、肉 サルモネラ(菌)
生魚介類 腸炎ビブリオ(菌)
鶏肉 カンピロバクター(菌)
折り詰め弁当、にぎりめし 黄色ブドウ球菌
貝類(例えば、生カキ類) 小型球形ウイルス

5.どのようなことに気を付ければよいですか

まず気を付けて頂きたいことは、食事をされる前の手洗いです。石鹸を用いて流水で十分に手指の洗浄を行ってください。調理をされる際は手洗いに加 え、まな板・包丁などの調理器具を清潔にして、食物(特に肉類)の十分な加熱(例えば75°Cで1分以上)に注意してください。低温(4°C)に強い菌が いますので、冷蔵庫で食品を作り置きしないでください。

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