更年期障害
47-2 産科・婦人科|講師 早稲田智夫
1.更年期障害とは
更年期には、卵巣からのエストロゲンという女性ホルモンの分泌が減少し、顔がほてる、汗をかきやすい、寝つきが悪い、怒りやすく、すぐイライラす る、疲れやすい、肩こり、腰痛などの症状がみられます。この症状には個人差がおおきく、人によっては日常生活に障害を与えるような場合もみられます。この ような場合を更年期障害といいます。
2.更年期障害の自己診断
-簡略更年期指数(SMI)-
| 症状 | 症状の程度(点数) | 点数 | |||
| 強 | 中 | 弱 | 無 | ||
| (1) 顔がほてる | 10 | 6 | 3 | 0 | |
| (2) 汗をかきやすい | 10 | 6 | 3 | 0 | |
| (3) 腰や手足が冷えやすい | 14 | 9 | 5 | 0 | |
| (4) 息切れ、動悸がする | 12 | 8 | 4 | 0 | |
| (5) 寝つきが悪い、または眠りが浅い | 14 | 9 | 5 | 0 | |
| (6) 怒りやすく、すぐイライラする | 12 | 8 | 4 | 0 | |
| (7) くよくよしたり、憂うつになることがあ | 7 | 5 | 3 | 0 | |
| (8) 頭痛、めまい、吐き気がよくある | 7 | 5 | 3 | 0 | |
| (9) 疲れやすい | 7 | 5 | 2 | 0 | |
| (10) 肩こり、腰痛、手足の痛みがある | 7 | 5 | 3 | 0 | |
| 合計点 | |||||
※簡略更年期指数の評価法
- 00~25点=問題なし
- 25~50点=食事、運動に気をつけ、無理をしないようにしましょう。
- 51~65点=生活指導カウンセリング、薬物療法を受けたほうがよいでしょう。
- 66~80点=長期(6ヶ月以上)の治療が必要です。
- 81点以上=各科の精密検査を受け、更年期障害のみの場合は、婦人科外来で治療が必要です。
3.更年期障害の治療
エストロゲン(女性ホルモン)の低下をお薬としてのエストロゲンを服用することにより補い、閉経後の低エストロゲン状態に起因する更年期障害、骨 粗しょう症、高脂血症、アルツハイマー病などの健康上の問題を解決しようというのが、ホルモン補充療法と呼ばれるものです。これにより個々の生活の質を高 めることができ、社会への参加も積極的に行うことができます。



