摂食嚥下障害のリハビリ
56-1 リハビリテーション医学科|元助教 坪川操
1.摂食嚥下障害(せっしょくえんげしょうがい)とは?
「摂食」とは「食べ物を食べること」をいいます。「嚥下」とは、「食べ物を口から胃まで送り込む事」をいいます。「摂食障害」とは食べることがで きない障害であり、「嚥下障害」とは食べ物を飲み込めない障害です。摂食障害があると、食べることで生きていくのに必要な栄養を得ることができなくなって しまいます。また嚥下障害があり、うまく飲み込めない場合には、食べたものの一部が気管に入ってしまい(誤嚥といいます)、肺炎の原因などになります。ま た、気管に入り口をふさいでしまうと、窒息の原因となります。
以下のような症状の場合は摂食嚥下障害が疑われます。
- 肺炎(発熱)を繰り返す
- 食事中や食後にムセたり咳が多い
- 食後にガラガラ声になる
- 食事を拒否する(水は飲みたがらないなど)
- 食事時間が長くなった
2.摂食嚥下障害の検査とは?
医師の診察、言語聴覚士の検査後、必要な場合には嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査を行います。それらの結果から、障害の程度や原因、治療方法につい て診断していきます。
嚥下造影検査とは、バリウムを入れたゼリーなどを食べていただき、レントゲン検査(透視検査)で飲み込む状態を検査します。
嚥下内視鏡検査とは、鼻から内視鏡を挿入し、食べ物を飲み込む状態を検査します。
3.摂食嚥下障害のリハビリーション医療とは?
食べる姿勢や食べ方、食事の調理方法を変えるだけで症状が改善することもあります。そのような場合には、摂食指導を言語聴覚士が行います。飲み込 む力が弱い場合には、言語聴覚士による治療が必要なこともあります。食事の調理方法や必要な栄養量に関しては、栄養士による栄養指導を受けていただくこと もできます。
4.摂食嚥下障害が疑われる場合は?
火曜日(午前・午後)・木曜日(午前)、リハビリテーション科に受診してください。



