脳血管内治療
31-1 脳脊髄神経科(脳神経外科)
1.脳血管内治療とは
脳血管内治療は、脳の血管にできたこぶ(脳動脈瘤)や、脳を養う大事な血管である頚動脈の狭窄(細くなって流れにくくなること)などに対し、メス を使った開頭手術でなく、カテーテルを用いて血管内経由で行う手術です。
2.脳血管内治療の利点
今から15年ほど前までは、脳外科に入院した患者さまはほとんど脳血管撮影の検査を受けていました。局所麻酔の後、まず足の動脈を刺して管を入 れ、脳の血管に順に管を進め、放射線で写る薬(造影剤)を流して写真を撮り、日を改めて開頭手術を行うというのが当時の最先端医療で、検査だけでも2時間 かかるというものでした。
現在行っている脳血管内手術は、同じように局所麻酔で足の動脈から管を進めますが、機械や道具の進歩により、早いものでは2時間で手術を終えるこ とができるようになりました。つまり15年前の患者さまは2時間の脳血管撮影を受け、日を改めて全身麻酔で開頭手術となりましたが、現在では以前の検査と 同じ2時間の負担だけで、開頭することもなく手術まで終わることができるのです。
経過が良好であれば1週間程度で退院することも可能です。髪の毛を切ったり、頭皮に傷がついたりしないため、見ただけでは手術をしてきたのかどう かも分かりません。脳神経外科の外来前のソファーには、以前手術を受けた患者さまも来られていますが、今ではどの人が手術を受けたのか分からない状態とな りました。



