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睡眠時無呼吸症候群の治療

13-3 呼吸器科(呼吸器内科)

「睡眠障害センター」は北陸唯一の学会認定を受けた施設です

1.睡眠時無呼吸症候群の症状

このページでは、睡眠障害を訴えて来院された患者さまの診断から治療までの流れを説明します。患者さまの多くは、

  • 「寝ているとき息が止まっている。イビキがすごい。」
  • 「よく眠れない。熟睡できない。」
  • 「日中眠くて仕事にならない。」
  • 「クルマの運転中眠くなる。居眠り事故を起こしてしまった。」

といったような睡眠の問題を抱えて受診されます。

2.予診と診察

図1 診 断の流れ

受診された患者さまは、予診で睡眠の簡単なエピソードを聴取し、胸部単純写真、血液学的検査(白血球数、赤血球数、血小板数等)、生化学検査(腎 機能、肝機能、脂肪、尿酸)を行ったあとで、睡眠外来担当医の診察を受けます。

睡眠外来担当医は、たとえば次のような問診を行います。

  • 睡眠や眠気にまつわるエピソード
  • 睡眠時間は何時間か?
  • 勤務時間帯について(夜間就労の有無、週何回の夜勤か?)
  • 体重の変化など

睡眠時無呼吸症候群では高血圧(患者の45.7%)、高脂血症(患者の27.7%)、高尿酸血症(痛風)(患者の7.1%)等がかなりの割合で合 併しますので、そのことについても問診します。睡眠時無呼吸症候群は全身疾患であり、生活習慣病に密接に関連があります。

3.検査

図2

診察の結果、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと判断された場合、患者様のご自宅で簡易型の睡眠モニター検査(図2)を行っていただきます。料金 は3千円程度です。

簡易型睡眠モニターの検査の結果、睡眠時無呼吸症候群の可能

性が極めて高い場合、さらに詳しく脳波や心電図、呼吸状態を調べる終夜睡眠検査(終夜ポリグラフ)を行います。この検査の結果、10秒以上の無呼 吸が1時間に5回以上または一晩7時間の睡眠中に無呼吸状態が30回以上おきる場合、睡眠時無呼吸症候群と診断します。料金は1泊2日で2万4千円程度で す。

 

終夜睡眠 検査

4.治療

終夜睡眠検査の結果、1時間あたり無呼吸数が5回~20回未満は、主に歯科装具(入れ歯のようなもの)を夜間に装着して気道を広げます。1時間あ たり無呼吸数が20回以上の場合は持続陽圧換気療法(CPAPシーパップ図3)で治療します。この方法は、圧力をかけた空気を鼻から流して閉塞した気道を 広げて無呼吸をなくす治療法です。CPAP治療は、月1回の診察と管理料4500円(3割負担の方の場合)で貸し出されます。

図3 睡眠時無呼吸

CPAP 療法

扁桃腺の腫大、鼻腔の狭窄・変形などによる無呼吸の場合は、耳鼻咽喉科による外科的治療(レーザー治療、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術など)が行われま す。以上が診断、検査、治療の流れです。

睡眠検査 の実際例

5.睡眠時無呼吸症候群と交通事故の関係

図4  OSAS患者の重傷度別交通事故発生率

睡眠時無呼吸症候群の症状は日中の倦怠感、強い眠気による学習能力の低下、人格の変化、家庭不和、労働成果の低下などさまざまな問題に影響を及ぼ しています。また、睡眠障害の運転手が居眠りのため駅に停車しなかった「山陽新幹線の乗り越し事件」以来、交通事故の原因としても注目されてきました。全 運転手と睡眠時無呼吸の軽症、中等症、重症患者の運転手の交通事故発生率をみると(図4)、中等症、重症の患者で事故の発生率が増加していることがわかり ます。交通事故は加害者、被害者、家族の人生を狂わせます。そのような悲劇を起こさないためにも、睡眠障害とりわけ睡眠時無呼吸症候群の発見と治療が重要 なのです。

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