令和元年度 金沢医科大学 病院指標

外科では消化器疾患を中心とした外科疾患全般の診療を行っています。

・Ｂ型肝炎やＣ型肝炎、アルコール性肝障害の治療、また、総胆管結石に対する内視鏡的結石除去術を主に行っております。
・肝臓・胆管・膵臓の悪性腫瘍に対しても、各種検査を施行し積極的に治療を行なっています。

特にありません。

・24時間365日いつでも全ての救急車を受け入れ、平日午後・休日夜間にはwalk-in患者も診察しています。
・常時、2名以上の救急医（計10名）と数名の研修医で診療し、ドクターカーの救急現場派遣など、積極的な医療の提供を行っています。
・救急医療を専門的に行う診療科として、ショック・多発外傷・中毒などの入院診療も行っています。

特にありません。

当科では、非ホジキンリンパ腫の化学療法（抗がん剤治療）につきまして、初回コースは原則として入院で行なっています。2コース目以降は原則として外来化学療法としておりますが、通院の都合（遠方など）や化学療法の投与スケジュールなどを考慮し、短期入院で行う場合もあります。

肺癌で手術適応と判断される場合は、根治を目指した外科手術を行っています。

特にありません。

特にありません。

特にありません。

・前庭機能障害とは「めまい症」です。重症のめまい症の方には、入院加療を行うとともに、脳の異常の有無も含めた精密検査を行っています。メニエール病の患者さんには、中耳加圧療法を行っています。
・慢性副鼻腔炎はもちろんのこと、慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫の手術にも従来の顕微鏡下手術に加えて、積極的に内視鏡を併用しています。

高齢者人口の増加とともに冠動脈や下肢の動脈における動脈硬化性疾患が増加しています。当科の入院患者の統計もこのような状況を反映していると言えます。在院日数をできるだけ短くし、負担の少ない診療を実践しています。不整脈については、治療を要する除脈は高齢者に多く、同じく頻脈は比較的若い方に多いことがわかります。

特にありません。

肝臓手術（症例数23）
肝臓の手術では胆道閉鎖症に対する葛西手術、先天性胆道拡張症に対する根治術、肝芽腫など肝腫瘍に対する切除術や肝移植の術後などの胆管狭窄症に対する胆道再建術といった手術を行っています。先天性胆道拡張症では新生児のお子さんも含め傷が小さく目立たない腹腔鏡で行っておりますが、傷が小さい腹腔鏡で行うことが大切なのではなく、質・内容の高い手術を提供することを第一としております。

腫瘍手術（症例数10）
当科で行う腫瘍手術は大動脈や下大静脈といった大事な血管を巻き込んで非常に難度の高い腫瘍を小児心臓血管外科と協力して安全に摘出したり、肝臓で通常では大半の肝臓を犠牲にしないと切除できない症例に対して術前シミュレーションを駆使して根治性を決して損なうことなく、より安全性高い手術を提供しています。また、新生児の肺の腫瘍の切除では新生児科とも協力し、酸素がうまく取り込めない子供たちのためにECMOといった機器も含めあらゆる状態に対応できる準備を行っています。

腎臓・膀胱手術（症例数27）
生まれつき腎臓そのものや尿管、膀胱がうまく機能しないお子さんに対して豊富な経験から手術の必要性の判断から手術術式の選択まで十分に検討し、ご両親と相談して行っております。近年の内視鏡手術の進歩から尿管の吻合や腎臓の摘出術・部分切除の手術は後腹膜鏡を用いて手術を行い、膀胱の手術では膀胱そのものを空気で膨らませて内視鏡を用いて手術を行う気膀胱手術というものを行っております。

上部消化管内視鏡・下部消化管内視鏡・気管支内視鏡・膀胱鏡（症例数187）
小児、とくに小さいお子さんに対する消化管内視鏡や気管切開を必要としているお子さんに対する気管支内視鏡、そして尿道、膀胱に問題が見られるお子さんに対する検査や治療としても膀胱鏡について当科は本邦における草分け的存在で長年行ってきており、現在でも全国で行われている施設は少なく、北陸以遠の遠方からも治療目的で来られています。食道静脈瘤に対する硬化療法や内視鏡的結紮術、子供たちには比較的多い出血性大腸ポリープ切除術、気管切開を必要としているお子さんの気管における問題の観察・診断・治療、膀胱鏡は膀胱における問題点の診断・治療、緊急尿管カテーテル挿入を行っています。救急医療で小児特有の食道異物、気管異物に対する内視鏡的摘出術は様々な形状の異物に対して臨機応変に対応できるよう種々の器具が用意されています。

新生児手術（症例数56）
新生児科や小児心臓外科との協力のもといかなる疾病を有したお子さんでも対応できるよう体制を組んでいます。ときには手術は必要と考えられても手術室への移動が危険と考えられるお子さんに対して新生児室で移動することなく応急的に手術を行うこともできる準備がされています。重度の心奇形を有し、腹部の手術も必要とするようなお子さんに対しては両方の治療ができる北陸唯一の施設でもあります。

良性疾患では、総胆管結石・胆管炎に対する内視鏡的処置を行う患者さんが最も多くなっています。
診断にあたっては、上部・下部消化管の内視鏡検査、超音波内視鏡などの特殊内視鏡検査、CT、MRIなどを組み合わせて最善の治療方針を決定しています。

消化管癌の診断および内視鏡的治療（EMR、ESD）に重点をおいて診療しています。内視鏡的治療は食道、胃、大腸に対応しています。サイズが大きな症例や切除が難しい症例の場合は、全身麻酔下に行うこともあります。

特にありません。

特にありません。

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それぞれの疾患において、過不足の無い診療や短期入院により効率的な医療をおこない患者満足度を上げる取り組みをしております。

特にありません。

特にありません。

下垂体腫瘍をはじめとする頭蓋底腫瘍に対して、内視鏡を用いた経鼻法にてより高い摘出率を目指した治療を行っています。

・虚血性脳血管障害は、血栓溶解療法（rt-PA）適応の超急性期患者から軽症のラクナ梗塞、一過性脳虚血発作の精査入院まで幅広い診療を行っています。
・多発性硬化症やギラン・バレー症候群をはじめとする免疫性神経疾患の診断・治療を多く行っています。
・神経難病の診断・薬物療法も積極的に行っています。

特にありません。

特にありません。

特にありません。

悪性腫瘍に対する手術は、体腔鏡を使った手術にも積極的に取り組んでおり、身体への負担軽減と術後日数の短縮に繋がっております。

最も多い手技は、胆管炎や閉塞性黄疸に対して行なう内視鏡的胆道ステント留置術ですが、肝癌の治療である血管塞栓術や消化管ポリープの内視鏡的粘膜切除など、消化管疾患全般の診療を行っています。

特にありません。

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・副鼻腔炎（いわゆる蓄膿症）の患者さんに対しては、ほぼ全例、内視鏡下鼻副鼻腔手術が行われます。
・内視鏡下鼻副鼻腔手術に際しては、患者さんの安全性に配慮して、積極的にナビゲーションシステムを使用します。また、同時に鼻中隔弯曲矯正術、粘膜下下 鼻甲介骨切除術、後鼻神経切断術を併用することもあります。
・鼓室形成術、甲状腺手術には、内視鏡を併用することがあります。

特にありません。

当科では心血管病に対する高度で集学的な診療として、冠動脈カテーテル治療、心筋カテーテル焼灼術、植え込み型除細動器、心臓再同期療法といった最新医療技術を導入しています。
特に頻脈性不整脈に対する心筋カテーテル焼灼術や除細動器など植え込み型機器による治療がここ数年発展しています。

・鼠径ヘルニア手術（鼠径部切開法）
御家族の付き添いによる負担を減らすため、患児が生後6か月以上で、喘息がなければ日帰り手術を行っております。
日帰り手術では、手術日の朝に病院に来て入院していただき、手術が終わり夕方に問題がないことが確認できれば退院となるシステムです。
術前検査（血液検査、胸部レントゲン検査、心電図検査）は手術日の1か月以内に外来で行うことになります。

・腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術
入院期間は１泊２日として、行っております。これにより、手術創が目立ちにくいだけでなく、対側に症状がなくても、ヘルニア嚢が存在すれば同時に根治術を行います。しかし、治療費は同額です。特に女児は外からではわかりにくい卵巣を確認しながら行いますので、安全性も高くなると考えています。
手術当日に入院していただき、腹腔鏡でお腹に炭酸ガスを入れてふくらませるのでお腹が張った感じを自覚する子供達もおりますので、念のため手術当日は泊って頂いて様子を見て、翌日退院となります。

・腹腔鏡下虫垂切除術
小さい傷でや術後合併症も少なく良好な結果を得ております。
腹腔鏡は虫垂が穿孔し、膿瘍が形成されているような進行性の症例は特にお腹全体が観察でき、創部も非常に小さく、安全に行うことができます。
腹膜炎になっていなければ術後４～5日で、腹膜炎になっていてもほとんどが１０日以内に退院しています。

最も多い手術手技は内視鏡的胆道ステント留置術です。胆管炎や閉塞性黄疸に対し行う手技ですが、診断がつき次第、可及的すみやかに実施しております。
上部・下部消化管の悪性腫瘍に対する内視鏡的切除や、出血に対する止血手技も多数例行っております。
大量出血や高度炎症を伴う胆管炎などに対しては十分な緊急対応可能は体制を構築しています。

食道、胃、大腸の内視鏡治療を多く行っています。大腸ポリープ切除では、高齢の方や出血のリスクのある方には検査後入院していただいています。また、2ｃｍ以上のサイズの大きい側方伸展型腫瘍（LST）の内視鏡的切除も多く行っています。

特にありません。

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当科では頭頸部腫瘍の手術を多く行っております。特に甲状腺腫瘍や唾液腺腫瘍は症例が多く、中でも甲状腺腫瘍は若いかたから高齢者までがんが発症します。また早期がんから進行がんまで幅が広く、特に微小病変に対しては内視鏡手術により創部が目立たないような手術を検討し、逆に頸動脈への浸潤を認めるがんに対しては血管外科や脳外科との連携で頸動脈合併切除、血行再建手術を行っております。唾液腺で最も多い耳下腺腫瘍は顔面神経麻痺をきたす危険があり、当科では手術手技、顔面神経刺激装置などを用いてできるだけ術後に顔面麻痺をきたさないよう最大限の配慮を行っております。

特にありません。

下垂体腫瘍をはじめとする頭蓋底腫瘍は、詳しい術前の評価と安全な術後の管理を行ってより低侵襲に治療を行っています。

特にありません。

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