ステントグラフトによる大動脈瘤の治療
-開胸・開腹せずに大動脈の瘤(こぶ)を治す-

血管外科(教授) 四方 裕夫

 

1.「大動脈瘤」とは

大動脈瘤とは、主に動脈硬化が原因で、胸や腹の大動脈がコブ(瘤)のように膨らんだ状態です。放っておくとドンドン大きくなり、破裂して大出血し、緊急手術が間に合わないときは死んでしまいます。

 

2.大動脈瘤の検査と診断

大動脈瘤は、胸や腹のCTを撮れば直ぐに分かります。

瘤だけでなく、心臓や、脳へ血液を送っている動脈(頚動脈)、腎臓、呼吸機能なども調べる必要があります。


3.ステントグラフトによる治療法

今までは、胸を開けて人工心肺を使ったり腹を開けたりして瘤を取りのぞき、人工血管に置き換える大手術しか方法がありませんでした。手術には6時間ほどかかり、出血や術後の合併症もあります。

最近は、ステントグラフト(針金で出来た折り畳み式の筒に人工血管を被せたもの)を足の付け根(股の部分)の動脈から細い管(カテーテル)で挿入して瘤をふさいでしまう方法があり、当院の心血管外科では、これを積極的に行っています。

この方法では、胸や腹を開ける必要はなく、患者さんに対する侵襲も非常に少ない治療法です。手術時間も短く(3時間ほど)出血など合併症も少なく、術後10日ほどで退院できます。ただし、すべての大動脈瘤がこの方法で治せるというわけではなく、従来通りの手術が最適な場合もあります。

4.診療体制

松原教授を中心とする血管外科チームのエキスパートが行っています。この治療法は、どこの病院でも行われているわけではありません。ごく限られた病院でしか行われていない新しい方法ですが、健康保険での支払い以外に余分な料金は要りません。

 

 

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