1. Home
  2. ごあいさつ

ごあいさつ

初期臨床研修にあたって


理事長 髙島 茂樹

2年間の初期臨床研修を義務づけた新臨床研修制度(平成16年)が制定されて13年が経ち、漸く制度の安定化が感じられるようになっています。

研修医の時期は、医師人生における社会人としてのスタートの時期であり、これから始まる生活への意気込み、希望、そして周囲からの期待にあふれた時期でもあります。学生時代に学んだ知識や技術を基に実際の医療の現場を経験し、良き指導医のもとで修練を重ねることが要求されます。また、初めて経験する患者さんとの関係だけでなく医師同志あるいは異職種の人との信頼関係を構築し、正しい判断力が問われる場に遭遇することも多く、ある意味医師としての生涯を決定づける大切な時期にあたるように思います。

金沢医科大学病院は昭和49年に開院し、以来、常に良き医療環境の維持に努めるとともに急性期医療を中心とした特定機能病院の役割を担い、高度先進的医療の実践に取り組んできました。平成29年5月には老朽化した開院以来の病院建物の増改築が全て完了し、新しい機能を備えた新病院としてスタートします。また、再生医療センターの設置、ダヴィンチを用いたロボサージャリ―の実施や医療の 専門化を明確にしたセンター化など、高度先進医療にも積極的に取り組んでいます。更に、病院に隣接してレジデントハウスを建て、研修医の皆さんが素晴らしい住環境の中で救急対応も容易に出来るよう配慮しています。

初期臨床研修医の時期は、プライマリーケアということで患者さんを診ることだけにとらわれがちですが、幅広い臨床力を育み、research mind を養える医療環境での研修こそ将来の医師生活を考える上で極めて重要であります。

金沢医科大学病院での初期研修が皆さんにとって実り多い研修になるよう、大学をあげて支援していきたいと考えております。

医療現場は喜びに満ちています


学長 神田 享勉

高いハードルの国家試験に見事合格され、晴れて医師のスタート、おめでとうございます。ドクターとして白衣に手を通す喜びは格別でしょう。医療スタッフも皆さんの奮闘に大いに期待している所です。期待が大きい分、要求も強くなることもあるでしょうが、さらりと受け止め、日々充実した医師人生をお過ごしください。

医師への期待は、360度全方位からなされています。まずは患者さんからの期待です。これが最も重要です。例え治療が上手く行かなくても、患者さんからの信頼があれば、乗り越えられます。患者さんへの誠意ある対応がキーです。次に医療スタッフからの期待です。看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、補助員さんからも見られています。極意はまず挨拶をすることです。次に、相手の話を良く聞くことです。最後の期待は、同僚医師と指導医からです。チェックは厳しいですが、将来の自分を作るには大切な指摘になるはずですから、拝聴しておきましょう。

本学の研修システムは、フレキシブルな教育研修や充実した指導体制の他に、もう一つ特徴があります。研修医2年次から大学院入学が許可されていることです。必ずしも指導教員が決定していなくても入学可能です。将来、専門医のための後期研修に入っても研究マインドは必要になります。診療技術も修練ですが、医学発展への探求も必要不可欠であり、患者さんの幸福にも繋がるものです。

医療現場は喜びに満ちています。患者さんからの感謝や医療スタッフからの賛同や尊敬、同僚医師からの友情など、あなた方の臨床医としての高いモチベーションを形成してくれます。大学医学部で獲得してきた知識や技能を今こそ生かせるのです。どうか将来、良医となって金沢医科大学に貢献されることを期待しております。

臨床研修には研究マインドの研修も必須


金沢医科大学病院
病院長 北山 道彦

医師に求められるのは単に診断や診療の技術だけではありません。治療の過程において、想定する治療法に不足している要素はないか、経験した同様の症例と同じ治療法を適応してもいいのか、新しい合併症はないのかなど、症例に付随する様々な要因を洞察、分析する能力が必要となります。すなわち、杓子定規の治療は通用しません。このような能力を身につけるためには、過去に経験した症例を多方面から解析し、必要ならば国内外の文献から多くの情報を得て、それを理解し、臨床に活用することが求められます。これは、特殊な領域での専門医を目指す医師、総合医として地域医療に貢献したい医師、医学研究を目指す医師、など全ての医師に共通して求められる資質です。習得した知識と技術のみで、「なぜ」、「どうして」、という探求心を持たずに漫然と日々の臨床を行えば、将来必ず行き詰る時がきます。このような態度、いわゆる研究マインドを持った医師となるために、若いときに是非一度は医学の研究・教育機関に身をおいて下さい。それは、初期研修でも後期研修でもいいと思います。

金沢医科大学病院では、そのような研究マインドを持った医師の育成に努めるとともに、臨床研修のニーズに応じた様々なプログラムを用意いたしました。大学病院でしか経験できない研修、さらに地域医療に密着した臨床研修など、自分が何を研修に求めているのか、何を得たいと考えているのか、十分考慮してください。皆さんと一緒に金沢医科大学病院で働き、学ぶことを願っています。そして、後ろから追ってくる後輩達のために力を貸していただきたいと思います。

将来を展望したマイプログラムを


臨床研修管理委員会
委員長 森本 茂人

医師は自分を受診してくれた患者さんによって育てられるといいます。医療は高度な科学であるとともに、その患者さんの人生の一部に直接かかわる真摯な職業でもあります。病気とともにその人の背景にある生活のことも診なければなりません。また医師一人でできることは限られており、いろいろな専門医師や多職種がチームを組んでその人の病気を診、生活も支えてゆくことが、これからますます必要になってきます。初期臨床研修では広く医療の現場を知ることが何より大切で、将来いずれの専門分野に進むにしても、すべての医師がプライマリーケアの基本的診療能力を身に付け、他の分野の簡単な病気は診療できるようになることが必要です。

金沢医科大学病院は各領域の指導医、専門医が数多く活躍しており、全国から疾患を持った患者さんが集まる特定機能病院として高度先進医療を展開しており、事実、将来98種類もの指導医・専門医資格の取得が可能です。また、金沢医科大学氷見市民病院や金沢医科大学能登北部地域医療研究所などとともに、富山県西部から能登半島、金沢市、加賀地方をも含む一円の多くの病院や医療施設とネットワークを構築する地域医療の拠点でもあります。後期臨床研修では「スーパー指導医・専門医」として、地域医療のネットワークの中心となる医師として、あるいは疾病の予防にかかわる専門医として、皆さんが自らデザインするプログラムによりそれぞれの夢に向かって一流のプロを目指すシステムがそろっています。

さらに、皆さんのためのより充実した臨床研修と、今後に続く人たちがより多く参加できる魅力あるプログラムを提供するためにも、今後とも常に意見を求め、時代に即した魅力あるプログラムをともに作っていきたいと希望しています。

ページの先頭へ