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ごあいさつ

人材を育成し社会に貢献


理事長 竹越 襄

金沢医科大学は、「良医を育てる」「知識と技術をきわめる」「社会に貢献する」という建学の精神をかかげて、1972年に金沢近郊の内灘の地に開学しました。皆様のおかげで開学以来35年を経過して順調に発展し、巣立った医師の数は3000名を超えました。また医療のパートナーである看護師も2000名を社会に送り出してきました。

今、全国的な医師不足が大きな社会問題となっており、それを解消すべく、医師養成枠を全国で従来の15%にあたる約1200名を増やすという措置がなされました。医師不足は単に医学部入学定員を増やせば解決することではありません。居るべきところに医師が居ないという状況が起っている現状はきわめて異常であり、実態を直視して対策を考えねばなりません。

本学では、次の世代を支える良医を育成する機関として、この度の未曾有の医師増員計画の後にも生き残れる医師、社会から求められる力強い医師の育成に力を尽くしたいと努力しております。

医学部の卒前教育の6年間は、医師となるのにふさわしい人間的基盤を形成し、医師国家試験に合格できる学力と臨床力をつけることを目標とします。そしてその後に続く6年は、医師人生の将来を決定づける極めて重要な時期です。幅広い臨床力を身につけた医師として、また将来に向けて他をしのいで自己の力をフルに生かすことができるSuper-Specialtyの形成へと、シームレスにつなげられる後期臨床研修のための魅力あるProfessional Career Pathを持った、大学院履修を含めたバリエーションに富む後期臨床研修課程を準備して、将来の豊かな医師人生への基礎固めをすることができる場を提供しております。ここに示すプログラムはもちろんその一部ですが自分自身を生かせる将来を築く道を見つけて下さい。

社会から期待される医師に


学長 勝田省吾

「患者中心」の医療の実践には、医学知識や医療技術に加えて、プロフェッショナリズム、対人能力とコミュニケーション能力、自己学習能力などを有した医師が求められます。そして、医師は培ってきた能力を責任感と倫理観をもって、なによりも患者さんへの思いやりと敬意を持って実践していかなければなりません。

金沢医科大学の建学の精神は「倫理に徹した人間性豊かな良医の育成」であり、知識と技術とともに医師としての人格の涵養を重視しています。金沢医科大学病院における卒後臨床研修もまた同じ理念に基づいて、充実した教育研修環境と指導体制のもと研修医の将来を見据えた臨床研修が行われています。また、研修協力施設や協力病院とも連携を図り、フレキシブルな研修プログラムのもと、総合的な臨床能力や判断能力の修得に力を入れています。

金沢医科大学病院では、将来、地域の家庭医から特定領域のスーパー専門医までどんな道に進むとしても、それぞれの分野でプロフェッショナルとして自立する卒業後5~10年までを目途に、一人ひとりの医師の目指すキャリア・パスに柔軟に対応できるよう研修プログラムの充実を図ってきました。多くの研修医がこの充実した金沢医科大学病院の卒後臨床研修プログラムに参加されることを希望します。そして、自信と誇りをもって医療に従事し、社会から期待される医師になって下さい。

臨床研修には研究マインドの研修も必須


金沢医科大学病院
病院長 川上重彦

医師に求められるのは単に診断や診療の技術だけではありません。治療の過程において、想定する治療法に不足している要素はないか、経験した同様の症例と同じ治療法を適応してもいいのか、新しい合併症はないのかなど、症例に付随する様々な要因を洞察、分析する能力が必要となります。すなわち、杓子定規の治療は通用しません。このような能力を身につけるためには、過去に経験した症例を多方面から解析し、必要ならば国内外の文献から多くの情報を得て、それを理解し、臨床に活用することが求められます。これは、特殊な領域での専門医を目指す医師、一般家庭医などとして地域医療に貢献したい医師、医学研究を目指す医師、など全ての医師に共通して求められる資質です。習得した知識と技術のみで、「なぜ」、「どうして」、という探求心を持たずに漫然と日々の臨床を行えば、将来必ず行き詰る時がきます。このような態度、いわゆる研究マインドを持った医師となるために、若いときに是非一度は医学の研究・教育機関に身をおいて下さい。それは、初期研修でも後期研修でもいいと思います。

金沢医科大学病院では、そのような研究マインドを持った医師の育成に努めるとともに、臨床研修のニーズに応じた様々なプログラムを用意いたしました。大学病院でしか経験できない研修、さらに地域医療に密着した臨床研修など、自分が何を研修に求めているのか、何を得たいと考えているのか、十分考慮してください。皆さんと一緒に金沢医科大学病院で働き、学ぶことを願っています。そして、後ろから追ってくる後輩達のために力を貸していただきたいと思います。

将来を展望したマイプログラムを


臨床研修管理委員会
委員長 森本茂人

医師は自分を受診してくれた患者さんによって育てられるといいます。医療は高度な科学であるとともに、その患者さんの人生の一部に直接かかわる真摯な職業でもあります。病気とともにその人の背景にある生活のことも診なければなりません。また医師一人でできることは限られており、いろいろな専門医師や多職種がチームを組んでその人の病気を診、生活も支えてゆくことが、これからますます必要になってきます。初期臨床研修では広く医療の現場を知ることが何より大切で、将来いずれの専門分野に進むにしても、すべての医師がプライマリーケアの基本的診療能力を身に付け、他の分野の簡単な病気は診療できるようになることが必要です。

金沢医科大学病院は各領域の指導医、専門医が数多く活躍しており、全国から疾患を持った患者さんが集まる特定機能病院として高度先進医療を展開しており、事実、将来78種類もの指導医・専門医資格の取得が可能です。また、金沢医科大学氷見市民病院や金沢医科大学能登北部地域医療研究所などとともに、富山県西部から能登半島、金沢市、加賀地方をも含む一円の多くの病院や医療施設とネットワークを構築する地域医療の拠点でもあります。後期臨床研修では「スーパー指導医・専門医」として、地域医療のネットワークの中心となる医師として、あるいは疾病の予防にかかわる専門医として、皆さんが自らデザインするプログラムによりそれぞれの夢に向かって一流のプロを目指すシステムがそろっています。

さらに、皆さんのためのより充実した臨床研修と、今後に続く人たちがより多く参加できる魅力あるプログラムを提供するためにも、今後とも常に意見を求め、時代に即した魅力あるプログラムをともに作っていきたいと希望しています。

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