金沢医科大学 生理学I

 

【構成員】

教授          加藤伸郎

准教授        小野宗範

准教授           山本亮

助教         古山貴文

研究員      趙駸 堀佳江

技術員         村本進司 山木幸子

事務員         作道さやか

 

【研究内容】

@アルツハイマー病やうつ病モデルの病態生理(電気生理・行動薬理・分子生物手法による)解明。うつ病治療に使われる電気けいれんによって発現が高まる分子群のなかで、発現の高まりが6倍にも達するほど特に顕著なHomer1a分子について機能解析を進め、大脳皮質の錐体細胞においてBK型カリウムチャンネル(BKチャンネル)の活性を促進することを見出していた(Kato, Neurosci Res, 2009)。この活性促進がうつ状態を改善することを報告した(Sun P et al, J Neurosci , 2011)。アルツハイマー病モデルマウスを使って、細胞内アミロイドβが、BKチャンネルを抑制することを発見した。つまり、BKチャンネルはHomer1aで活性化され、Aβで抑えられるという拮抗的な調節を受けていることを発見したこれに基づき、Homer1a発現によるADとうつ病の一括共通治療というコンセプトを提唱した(Yamamoto K et al, J Neurosci , 2011)

A難聴モデル開発などにより聴覚認知メカニズムを解剖生理学的に研究する。

B分界条核群と扁桃体が不安・気分の調整に果たす役割を解明する。