Dual Source CT

当院では3台のCT撮影装置が稼働しており、その内2台はDual Source CTが導入されています。Dual Source CTとは最新鋭の次世代CT装置で、1台の装置にエックス線管球(エックス線を出す)と検出器(エックス線を受ける)が2対搭載されています(従来は1対)。従来の装置に比べ、2倍以上のスピードで撮影ができ、撮影中に息止めが難しかった高齢の方や小さな子供さん、急患の患者さんに有効に対応ができるようになりました。2つのエックス線管球から異なるエネルギーのエックス線で照射して2組の異なった撮影データを取得することによって、尿路結石の成分の評価、骨や血管壁の石灰化の除去といった物質成分による分別が可能となり、また、低電圧の比率を高めることで造影剤の減量、造影効果の強調、被曝低減といった多くの有用性が得られます。

肺灌流画像尿路結石の組織分別

検査方法

単純CT(造影剤を使用しない)と造影CT検査(造影剤を静脈注射する)があります。造影CT検査は造影剤を使用することにより、病変の局在や形態、性状がより詳しく評価できます。当院では造影剤に対する副作用に対して十分な準備の上で検査を行っています。これらの副作用は造影後すぐに現れる場合と投与後数時間から数日後に現れる場合があります。

造影CT検査を受けられる方は十分な説明を受け、納得した上で同意書に署名をして検査を受けられるようお願い致します。