教室の沿革と概略

1972年4月

初代教授の宮村利雄先生が金沢医科大学の開学と同時に着任され、金沢医科大学放射線医学教室が開設される。

1974年9月

金沢医科大学病院が開院し、日本でも有数の最先端装置が設置された米国式の中央放射線部システムで放射線診療が開始される。

1984年4月

山本 達教授が放射線医学講座主任及び放射線部部長に就任。

当時の画像デジタル処理技術の急速な進歩に注目し、デジタル化による教育や研究への応用、画像情報のシステム化や保存管理の効率化を目的として一般撮影にFCRを導入し、画像のデジタル化を強力に推進した結果、1985年には全国の大学に先駆けて全画像情報のデジタル化が成される。

1999年11月・2001年 4月

利波久雄教授(特任)・東光太郎教授(特任)が就任。

MRIやFDG-PETを用いた基礎・臨床研究面で世界的な成果を挙げ、現在の放射線医学教室の研究テーマの基盤となる。

2004年4月

利波久雄教授が放射線医学講座主任及び放射線部部長に就任。

2006年1月の中央放射線部の第2新館移転に合わせて、PET-CTの新規導入と核医学・PETセンターの開設、最新の放射線治療を目指した高精度放射線治療器および密封小線源治療システムの新規導入、最新鋭のIVR-CT装置や多列化CTの新規導入などを行い、全国でも類を見ない画像診断機器および放射線治療機器の充実が図られる。

また、PACKS(画像保存管理システム)の整備も行われ、院内の完全Filmless化と、新たな画像診断レポーティングシステムの構築も行われる。

さらに、2008年には臨床応用が始まったばかりの3T MRI装置が、2010年には、dual-energy CTが他施設に先がけて導入される。

2017年7月

的場宗孝教授が放射線医学講座主任及び放射線部部長に就任。

スタッフ紹介

臨床教授南  哲弥
望月 孝史
嘱託教授渡邉 直人
学内講師髙橋 知子
助教太田 清隆
近藤 環
土屋 紘一
西野 有香
建部 仁志(出向)
秘書中川 実紀
金沢医科大学 氷見市民病院
准教授水橋 義和
名誉教授・客員教授
名誉教授宮村 利雄
興村 哲郎
山本 達
利波 久雄
客員教授東 光太郎

入局情報

放射線科医の業務は、単純X線写真・X線造影検査・超音波・CT・MRI・核医学・PET-CTの画像診断とインターベンショナル ラジオロジー(IVR)、そして放射線治療に分かれます。放射線科医は、これらの画像診断や治療に精通し、各診療科の医師からの要望や依頼に応じて専門的な知識や技術を提供する”Doctors for Doctors”であり、そして患者さんからは”姿の見えない医師”であるかもしれませんが、患者中心のより良い検査を行い、画像診断レポートを作成する。患者により良い癌治療を提供する。という姿勢で患者に寄り添う、もう一人の主治医です。

画像診断機器や放射線治療機器はコンピューター制御された精密機械で、放射線科医は、これらの機器を駆使してスマートに診断や治療を行うクールな臨床医と言えます。画像データを解析して3次元や4次元画像を自在に作成したり、新たな画像診断法の確立を目指した研究を行ったり、臨床面でも研究面でも放射線科医の活躍が期待されます。

金沢医科大学放射線医学教室では、診断や治療における臨床や研究を、我々と共に励んでくれるスタッフ医師、専攻医、研修医を募集しています。興味のある方は、電話でもメールでもかまいませんのでぜひご連絡下さい。