よくある質問

Q&A

Q1 樹状細胞ワクチン療法はどんながんにも効きますか?

Aほぼすべてのがんが対象になります。
早期がんであっても、進行がんであっても治療の対象になりますが、患者さんの全身状態に左右されます。術後の患者さんであっても現在治療中の患者さんであっても、Q2の基準を満たしていれば治療を受けることができます。

Q2 どのような人が治療を受けることができますか?

A原則として20歳以上で、重篤な臓器障害・感染症・血液異常がないがん患者さんが対象となります。本人の意思で同意ができ、自分の身の回りのことは自分でできる程度の全身状態である必要があります。
治療を受ける前に確認しますが、患者さんがHIV感染陽性、膠原病、脳出血・脳梗塞、高用量ステロイド投与中などの場合には樹状細胞ワクチン療法を受けていただくことはできません。

Q3 どのくらいの治療効果があるでしょうか。

A本治療は先進医療としても実施されており、治癒困難な進行がんの症例集積から、化学療法や放射線療法に上乗せした効果(生存期間の延長)や術後の再発リスクの低減が示唆されています。がんの種類や病期によって効能や臨床効果は異なります。本治療はあくまで標準治療への上乗せ効果を狙ったものです。
悪性黒色腫(1)、甲状腺がん(2)の進行がん患者を対象とした樹状細胞ワクチンを用いての臨床試験では、全ての患者さんで安全に施行され、約30%の患者さんで臨床効果(腫瘍の消失、縮小、進行停止)が確認されました。
しかし、一方では期待される効果が得られなかったという報告もあり、一部の症例を除き、その有効性については明確にされていないことを十分にご理解ください。

注)この治療は「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成26年11月25日施行)」を遵守しています。また、東海北陸厚生局に以下の届出が受理されています。課題名「がんに対する樹状細胞ワクチン療法」計画番号:PC4160014(受理日:平成28年6月10日)。

参考文献
(1) Nagayama H. Melanoma Res. 2003; 13: 521-530.
(2) Kuwabara K. Thyroid. 2007; 17: 53-58.

Q4 抗がん剤との併用の場合、樹状細胞ワクチン療法を開始する良いタイミングなどはありますか?

A樹状細胞ワクチン療法は、最初にワクチンの元になる細胞(単球細胞:白血球の一部です)を採取する必要があります。このタイミングとしては、抗がん剤による白血球減少などの影響が最も少ない時期に行うことが理想です。
樹状細胞ワクチンに加工後の投与のタイミングは抗がん剤の種類によって若干異なりますが、適宜調整して投与することが可能ですので、患者さんに合った治療計画を相談して決めていきます。

Q5 自費診療でも医療費控除は受けられますか?

A医療費控除とは、自分や家族のために医療費を支払った場合、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。
確定申告の際に支払った領収書を添付し申告します。治療にかかった費用は医療費控除の対象となります。1年間に10万円以上の医療費を負担した場合に所得税の一部が返還されます。(P18参照)

Q6 樹状細胞ワクチン療法は、どのくらいの期間がかかるのですか?

A基本的には7回の樹状細胞ワクチン投与を標準としています。
成分採血という特殊な採血方法で約3時間かけて必要な血液細胞を採取し、約3週間かけて樹状細胞ワクチンを加工します。他の治療スケジュールも考慮しながら、2週間に1度、樹状細胞ワクチンを注射します。そのため、医療相談を受けていただいてから終了までは約6~8ヶ月程度かかります。

Q7 樹状細胞ワクチンが7回投与分以上できた場合は、1回の投与量を多くするのですか?また7回以上投与をすることは可能ですか?

A1回の投与量の上限は決まっていますので原則、投与量を多くはしません。また、場合により樹状細胞ワクチンの追加投与は可能ですが、7回の投与が終了した時点で、免疫の検査、画像検査や腫瘍マーカーなどの検査結果をもとに治療の効果を判定します。その結果と患者さんの意向によって、その後の治療の継続などを検討します。