糖化制御研究分野

 生活習慣病の発症や進展を引き起こす原因物質の一つは、糖とタンパク質が化学修飾反応を引き起こして形成されるAdvanced Glycation End-products(AGEs)であることが明らかとなってきている。体内では色々な経路から様々なAGEsが生成されるが、中でも、ブドウ糖や果糖代謝中間体の3炭糖であるグリセルアルデヒドに由来するAGEsは、強い細胞障害性を示すことから、“Toxic-AGEs(TAGE)”という概念を提唱している。TAGEは糖尿病や糖尿病血管合併症の発症・進展に強く相関するのみならず、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や心血管疾患、がん、不妊症、アルツハイマー病などの多様な疾患にも関連することが示されており、TAGEの影響を抑えることが生活習慣病の予防及び治療に有効である可能性が分かってきた。また、血中TAGE量の変動は糖尿病/非糖尿病を問わず、未病も含めた生活習慣病の予防や早期診断、治療の有効性を評価する有用な新規バイオマーカーになり得ることを明らかにした。すなわち、血中TAGEレベルの把握により将来的な病気の発症・進展予測が早期に可能となって、生活習慣病の予防や健康寿命の延伸に貢献できることが期待される。

 本分野では、生活習慣病予防及び健康寿命延伸における新規概念の確立に向けた研究を展開している。

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TEL  0762862211

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所属者紹介

准教授(分野長)    坂井(逆井) 亜紀子
名誉教授・嘱託教授   竹内 正義

主な研究業績

主な外部研究資金

  • 基盤研究 (C) 一般 令和3年度〜令和5年度
    研究課題:毎日の食生活により徐々に蓄積される毒性終末糖化産物に対する除去機構の解明
    研究代表者:逆井亜紀子、 研究経費:総額403万円(直接経費:310万円)
  • 基盤研究 (C) 一般 平成30年度〜令和2年度
    研究課題:抗酸化タンパク質の糖化が引き起こす活性酸素の上昇は、NASH発症の原因となるか?
    研究代表者:逆井亜紀子、 研究経費:総額455万円(直接経費:350万円)
  • 若手研究 (B) 平成27年度〜平成29年度
    研究課題:生活習慣病を予見する新しい糖化蛋白質の同定、および疾患予防食品成分の探索
    研究代表者:逆井亜紀子、 研究経費:総額390万円(直接経費:300万円)
  • 基盤研究 (A) 一般 令和3年度〜令和6年度
    研究課題:生活習慣病の新規概念「毒性終末糖化産物 (Toxic AGEs) 原因説」の確立
    研究代表者:竹内正義、 研究経費:総額4,225万円(直接経費:3,250万円)
  • 基盤研究 (A) 一般 平成28年度〜令和元年度
    研究課題:現代の飲食物が関与する細胞内毒性終末糖化産物の生成/蓄積と各種細胞障害機序の解明
    研究代表者:竹内正義、 研究経費:総額3,965万円(直接経費:3,050万円)

リンク

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