糖化制御研究分野(大学院 生体分子解析学)

 平成23年6月に新設された本分野に着任した竹内教授は、蛋白質糖化反応(別名:メイラード反応)に関する研究を通じ、体内で生成される終末糖化産物(advanced glycation end-products, AGEs)、中でも糖代謝中間体のglyceraldehydeに由来するGlycer-AGEs(toxic AGEs, TAGEと命名)が、糖尿病血管合併症の発症・進展に強く関わっていることを世界に先駆けて明らかにしてきた。最近では、心血管病、NASH、アルツハイマー病、がん、不妊症等の多様な疾患にも関与することが示されており、TAGEの影響を抑えることが生活習慣病の発症・進展の予防および治療戦略上、必要なことが分かってきた。また、現代の食習慣の特徴が、体内でのTAGEの生成/蓄積を促進し、生活習慣病の発症・進展に強く関与することから、TAGEの生成/蓄積を防ぐことは生活習慣病予防対策の新たな概念を提示するものと思われる。さらに、血中TAGE量の増加は糖尿病/非糖尿病問わず、生活習慣病の発症・進展の危険因子であることが明らかになっている。実際、血中TAGE量の変動が、生活習慣病の予防/早期診断/治療の有効性を評価する有用なバイオマーカーとしての可能性を秘めていることが示されている。
 本分野では、「生活習慣病の発症・進展における新規ターゲット分子“TAGE”の関与とその阻止」に関する研究を実施している。

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所属者紹介

教授 竹内 正義

講師 髙田 尊信
講師 逆井(坂井) 亜紀子

主な研究業績

  • Sakasai-Sakai A, Takata T, Takeuchi M: The relevance of toxic AGEs (TAGE) cytotoxicity to NASH pathogenesis. Nutrients 11: 462 (2019) [PDF]
  • Takata T, Sakasai-Sakai A, Takeuchi M: Intracellular toxic advanced glycation end-products in cardiomyocytes may cause cardiovascular disease. Sci. Rep. 9: 2121 (2019) [PDF]
  • Sakasai-Sakai A, Takeuchi M et al.: Impact of intracellular glyceraldehyde-derived advanced glycation end-products on human hepatocyte cell death. Sci. Rep. 7: 14282 (2017) [PDF]
  • Takata T, Takeuchi M, et al.: Generation of glyceraldehyde-derived advanced glycation end-products in pancreatic cancer cells and the potential of tumor promotion. World J. Gastroenterol. 23: 4910 (2017)
  • Takeuchi M: Serum levels of toxic AGEs (TAGE) may be a promising novel biomarker for the onset/progression of lifestyle-related diseases. Diagnostics 6: E23 (2016) [PDF]

主な外部研究資金

  • 平成30年度~32年度 科学研究費助成事業(基盤研究(C)一般)「抗酸化タンパク質の糖化が引き起こす活性酸素の上昇は、NASH発症の原因となるか?」逆井(坂井)亜紀子(代表)350万円(直接経費)                                             
  • 平成30年度~32年度 科学研究費助成事業(基盤研究(C)一般)「毒性をもつ終末糖化産物が引き起こす心筋細胞障害およびそのメカニズムの解明」髙田尊信(代表)340万円(直接経費)
  • 平成28年度~31年度 科学研究費助成事業(基盤研究(A)一般)「現代の飲食物が関与する細胞内毒性終末糖化産物の生成/蓄積と各種細胞障害機序の解明」竹内正義(代表)3,050万円(直接経費)
  • 平成25年度~29年度 地域産学官連携科学技術振興事業費補助金(地域イノベーション戦略支援プログラム、健やかな少子高齢化社会の構築をリードする北陸ライフサイエンスクラスター)「生活習慣病の発症・進展における新規ターゲットとしてのToxic AGEs(TAGE)の関与とその阻止」竹内正義(代表)2,716万円(直接経費)
  • 平成25年度~27年度 科学研究費助成事業(基盤研究(B)一般)「現代の食習慣の特徴と非アルコール性脂肪性肝障害の発症・進展との関連性に関する研究」竹内正義(代表)1,400万円(直接経費)

リンク

 

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