【論文発表】糖化制御研究分野 逆井亜紀子 (講師) の論文「Immunological evidence for in vivo production of novel advanced glycation end-products from 1,5-anhydro-D-fructose, a glycogen metabolite」が、Scientific Reports誌に掲載されました。

 食後、余剰のグルコースは肝臓等においてグリコーゲンとして貯蔵される。近年発見された第三のグリコーゲン分解経路であるアンヒドロフルクトース経路は、中間代謝産物として1,5-アンヒドロ-D-フルクトース(1,5-AF)を産生する。1,5-AFはカルボニル基を有するため、細胞内蛋白質と反応して1,5-AF由来AGEs(AF-AGEs)を生成すると予想されるが、生体内でのAF-AGEsの生成及びその生理作用等に関しては不明であった。
 そこで、今回私達はAF-AGEs抗体の作製、血中濃度の測定、細胞内AF-AGEsの生成・蓄積及び細胞障害に関する研究を行った。その結果、AF-AGEsを標的とした特異抗体の作製に初めて成功した。作製した抗体は、ヒト及び実験動物の血中AF-AGEsレベルを評価することが可能な抗体であった。さらに、肝実質細胞への1,5-AFの添加により、細胞内AF-AGEsの生成・蓄積に伴って肝細胞障害が引き起こされることが示された。本論文は、生体内でAF-AGEsが産生され、肝細胞障害に関与している可能性を示した最初の報告である。

リンクはこちらhttps://www.nature.com/articles/s41598-019-46333-2

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