顎関節脱臼(陳旧例、習慣例)の低侵襲手術について

金沢医科大学病院  顎口腔外科 瀬上夏樹

1 高齢の認知症、重い身体疾患を持つ脱臼患者さんに対する局所麻酔下手術

3〜4日の入院で、局所麻酔(歯医者の麻酔)+鎮静剤の点滴投与で関節を切開し、突出した関節結節(あるいは併せて下顎の上部を)削除する方法で、1側30〜40分程度で行います。術後は開口制限なく、1週間後に抜糸を行います。

手術中の写真

手術翌日の傷跡

手術前:左
手術後:右の横から見たCT写真、
矢印:削除後

北国新聞で報道

2 顎関節脱臼に対する内視鏡手術

全身麻酔下で、内視鏡を耳の前の顎関節へ2本挿入し、細いドリルを用いて上側の突出した骨(関節結節)を5〜8mm程度削る方法です。1時間程度の手術時間で3〜4日の入院が必要ですが、術後に日常生活の制限はなく、開口や食事が可能です。ただし術後少し骨がすれる雑音が生じることがあります。

手術中の写真

右顎関節の内視鏡手術

北国新聞掲載