2000年10月の日記;父たおれる→回復

2000.10.1.(日)
朝から少し病院へ。
その後は、家族で津幡(河北潟)のモアイ農園へブドウ狩り。巨胞とベリーA(この表記で正しいか否か不明)の2種類のブドウが大人は一人1000円、子供は500円で食べ放題。しかし、食べ放題といっても、そんなに食べられる訳もなし。また、次からの教訓;ムシよけスプレーと、痒み止め、濡れタオルを忘れるべからず。

2000.10.2.(月)
朝、受け持ちの患者さんが一人亡くなられた。悪性疾患であったのにも関わらず、最後まで気力で頑張られた。短期間の次の目標を作ってそこまで頑張る、それが終わったら次の目標を設定する、ということを繰り返され、我々の予想を超えて生きてこらられた。生きていくには何か目標があると頑張れるという事を教えていただいた。貴重な患者さんであり、かつ師であった。ご冥福をお祈りしたい。

2000.10.3.(火)
この日は血免にとって、重大な出来事が勃発した日であったような気もしたが、忘れる事にしよう。
Mr.Children 「Q」(トイズファクトリー)
。待ち焦がれていたミスチルの新譜。ヒットシングル「口笛」「Not Found」を含む全13曲、63分52秒。私にとっては、今年のベスト。イメージとしてはラバーソウル〜リボルバーの頃のビートルズ。1曲目が「Center of Universe」であったり、シタール(のような音)が入っていたりする事だけが原因ではなくて、楽曲の充実ぶりから。メッセージ色の強い「友とコーヒーと嘘と胃袋」がいっとう気に入った。しばらくはこればかり気いていよう。
Dan Hicks and Hot Licks「Beatin' The Heat」(ビクター)。初期オリジナル・ラブが模倣していたというだけあって、粋でタイトでユーモラスな曲群。エルヴィス・コステロ、トム・ウエイツ、ブライアン・セッツアー、リッキー・リー・ジョーンズ、ベット・ミドラーといった豪華ゲストも上手く配置/使用されている。これも今年のベストだ、しまった。
馳星周著「漂流街」(徳間文庫)。今度は、日系ブラジル人が主人公。「不夜城」同様、どうしようもない主人公がどうしようもない登場人物達と繰り広げる駆け引き。日本における外国人社会を残酷に描き出している。本当に身も蓋もない酷い話なのだが、それとは裏腹に主人公に感情移入し一気に最後まで読ませてしまう、筆力はさすが。映画「漂流街」もそろそろ公開、見てみたい。

2000.10.4.(水)
昨日からの当直は全く寝付けずに睡眠不足。しかし、外来日だから休んではいられない。ヘトヘトになって、やっと4時半に終了。その後、先月分のレセプト書き。
夜は、とある飲み会。眠いはずなのにアルコールが入ると目が冴えてしまう悪い癖。2次会のカラオケが終わって帰路についたのは1時半だった。

2000.10.5.(木)
二日酔いでも朝は容赦なくやってくる。いつも通りの日課をこなす。昼飯食ったら眠たくて仕事になりません〜。何もしないで、早々と寝た。

2000.10.6.(金)
医局での、かねてからの懸案は、(1)医員室に新しいTVを買う事、(2)医局に新聞をとる事。このうち、(2)がついに叶い本日より医局で日本経済新聞が読める事になった、祝! なぜ、日経にしたかというと、家では大抵が北国新聞をとっているだろうし、少し毛色の変ったものを…という訳。しかし、Dr.川端のご指摘;日経はスポーツ欄が少ないですね…。確かにその通り。では、スポーツ新聞もとりましょう!! もう一つの懸案(1)も、もうじき叶う予定。

2000.10.7.(土)
昨日の鳥取県西部地震。このへんはせいぜいが震度2だったが、5階の医局にいたせいで結構揺れた。阪神の震災以上のマグニチュード7.3という。皆さんのご無事をお祈りします。
昨日、体育の上田先生の奥様がお亡くなりになられたとのことで、本日はお通夜に出席。
実家の父親がめまいで入院してしまった。椎骨脳底動脈循環不全の疑い。実家の診療をどうするべえか。すぐに見にいくべきなのだが、明日はミハの運動会。父は入院後は幸い落ち着いているらしいので、月曜日に行くことにする。
数日前から、モモも発熱するし、どうも困った事続き。

2000.10.8.(日)
朝6時に起きて、ミハの運動会。7時半から応援の場所とり始めて、9時に開門。なんとアホらしいという気もするが、今年で終りだから我慢する。
ミハが障害競争で2位で、銀メダルをとってくれたので、ほっとする。私は、小綱取りに出場させられ、結構あぶない思いもしたが無事怪我をせずにすんだ。なにしろ、怪我をしない事が、最大の目標である。

2000.10.9.(月)
実家の父親を見舞に帰ろうかと思ったが、できたら火曜日に外来を代診してほしいとの事。確かに、開業医はそうそう休む訳にはいかない。従って、明日の外来に合わせて行くことに方針変更。
モモは相変わらず熱発しているが、他に症状がなく元気で食欲もありそうなので、突発性発疹であろう、きっと。
一方、ミハは暇と体力を持て余している。午前中は医局に連れてきて、私が少し仕事をする間にクラリス・ワークスでお絵描きをさせて暇を潰させ、午後から町民プールへ。もう、仰臥位で背泳ぎのような形で(腕はまだうまくかけないが)25メートル泳げるようになってしまった。本当に子供の成長というのは、素晴しい。
夕方の電車で新潟の実家へ。明日の朝行こうかとも考えたが、実家は毎朝8時より開業しているので、それに間にあわせるように当日行くのはチト辛い、ので。直江津に着いてから、その足で親父の入院している病院へ。幸い入院してから、食欲も出てきて元気になりつつある。明日には検査を受けて退院すると、勝手に言っている。頼むよ、オイ!

2000.10.10.(火)
朝から、実家の外来。こんな日に限って、結構患者さん(お客様!)が多い。お昼近くまで仕事をして、その後、父親の入院している病院へ。ムンテラ(病状の説明)を聞くアポがあって行く。無理を言ったおかげで頭のMRアンギオを行なっていただけたようだ。結局、明らかな梗塞巣はなく、血管も有意に狭窄や閉塞していないため、「内耳性のめまい」でしょう、との事。Onset & courseが違うような気がするが、それはそれ、専門医のご意見を尊重する事にする。親父はさっさと着替えて、退院してしまう。なにはともあれ、退院おめでとう。これからも、無理せず頑張って(どっちだ?)働いてください。
帰りに、直江津駅で「季節限定、新潟限定チョコ柿の種」を購入。私は、限定と書かれているとつい買ってしまう癖があるのだった。
電車で金沢へ戻り、今日はまた当直だ〜。入院患者さんのデータを見て、指示を出して、カルテを書くだけで、あっという間に10時半だ〜。
妻から連絡あり、「モモについに発疹出現」。やはり、突発性発疹であったか。一安心。
米国留学中の仕事が、共同研究者の手で論文になり既にPNASに掲載されていることを、秋田大学の伊藤先生からのメールで始めて知る。かなり、ストーリーは変ったが、なんとか形に残ったのでほっとする。

2000.10.11.(水)
外来が終わったのは比較的早くて3時くらい。しかし、本日入院が2人。しかし、なんと今日はだーれもいない! 仕方なく、2人とも主治医になる。

2000.10.12.(木)
いつも通りの忙しい木曜日。時間だけが過ぎていく。
現在、当科を廻っているBSLの学生が脳出血で入院してしまう。困った。
モモの発疹もようやく薄れ、約1週間ぶりに入浴させる。
少しだけゴルフの打ちっぱなし。

2000.10.13.(金)
骨髄穿刺3件に、IVHカテーテル挿入1件、次週の指示出し、BSL学生のまとめ。1日はあっというまに終わる。

2000.10.14.(土)
午前中はいつも通りに仕事。(週休2日がうらやましい!!)
昼から、少しだけゴルフの打ちっぱなし。というのも、明日がコンペだからだが、いつも直前しか練習しないから、こんな練習ならしてもしなくても大差無いと、分かっていても、いつまでも反省しない。案の定、距離は出るが、方向性は目茶苦茶で明日が思いやられる。
午後4時に医科大前よりバスに乗り、能登ロイヤルホテルへ。勿論、道中よりビール開始。ホテルで入浴後、宴会開始。宴会の目的は、明日の高スコア予定者を潰すこと!、の筈だったが、1次会終了し一度部屋に戻った時に、不覚にも睡魔に襲われ眠ってしまう。皆は、別室で2次会で盛り上がっていたようだが。皆が部屋に1時過ぎ頃?に戻ってきて、やっと目が覚める。皆はそれで眠る訳だが、今度は私が寝付けなくなり、困った。結局、4時ころまでは記憶がある。

2000.10.15.(日)
能登ゴルフクラブ。7時半集合で、第19回血免オープン開始。スコアは書きたくないが、例によってまとまらず、63/53の116。つくづく、ゴルフは精神力が大事と思う。そして減点主義のスポーツだ。1発のスーパーショットよりも、全般に渡って大きなミスを出さない事の方が重要なわけで、私には向いていないのかも。そして、ゴルフで常にハイスコアを出せる人は、とてつもない精神力を備えた尊敬すべき人と思う。
朝早くスタートしたおかげで、その後のパーティーが終わってもまだ2時半。早く帰りのバスが来てくれればよかったのだが、バスの到着が遅れる。家へ電話すると「お祭りに行きたいと、ミハがお待ちかねよ!」という。Oh my god !
昨日今日と近所の小濱神社でお祭りであった。早よ帰って寝たいよ〜と思いながらも、そうはいかず。5時過ぎに家へついてから、小濱神社のお祭りへ。近所に住んでいながらこのお祭りは始めて見に行ったが、予想以上に盛大。まず、小濱太鼓というのが実演されて、それに引き続き獅子が次々と境内に入ってくる。ミハを肩車していると首肩腰足全てにドっと疲れが蓄積していく。若いのに酔っ払っているヤツがいたり、いい年したおっさん同士が喧嘩していたりして、危ないので早々に引き上げる。

2000.10.16.(月)
いつも通りの月曜日。教授回診の日。
午後からはたいした事をしていないのに、一日終わった。
と、思ったら、中検より電話あり。○○科の患者さんで、血液中にBlast(白血病の細胞)が40%出ているヒトがいます。あわてて調べたところ、外来の患者さんで本日受診して採血してもう帰ってしまっている。やっと連絡がついて、緊急で入院していただいて、申し訳ないけど当直の先生に担当をお願いして。
実家の父は、元気になって週末にショートコースを廻ってきたらしい。方々に迷惑をかけているのだから、少しはおとなしくしていれば良いのに。元気になって嬉しいのはわかるけども。

2000.10.17.(火)
先週は父の急病で実家へ帰ってしまったため、2週間ぶりに浜野病院へ。方々にご迷惑をかけ、我々親子なんとかやっております。皆様に感謝。1週間空いたため、見るべき血液標本が溜まっている。ウーム。
夕方からは、医科大の当直。ところで、そろそろ、11月初旬に迫った臨床血液学会の準備にかからなければならないのだが、例によってまだやる気にならない。困ったものだ。それどころか、やたらと眠くて早々と寝ることにする。

2000.10.18.(水)
この日の外来は予約が少なく早く終わるかな、と思ったがやはり、だらだらと続いた。しかも、昨晩から下痢気味なのと、花粉症(憎きブタクサ!)気味なので、体調も不良。最後に出張願い付きの対診が2件で、あ〜辛い。
そんな日に限って夕方より入局説明会という名前の飲み会。6年生1人と5年生1人が来てくれたおかげで、無事宴会を開催。飲み始めると不思議におなかの調子も復活。現金なもの。帰宅したのは1時半ころだったような気がする。

2000.10.19.(木)
二日酔いの日は、平常通りのデューティーをこなすだけで精一杯。眠い…。
昨晩途中で別れた別動部隊はなんと4時まで飲んでいたらしいので、そちらに流れなくてよかったと、胸をなでおろす。
非拘束名簿式導入の公選法改正案があっさり参議院通過。今回のやりかたあんまりではないか。与党のゴリ押し法案が全く審議されずに次々通過していたたらどうなるのだろうか。しかし、ニュースステーションでも誰かが言っていたが、国民から選ばれた代表の人達のやっている事でもあるわけで、次の選挙の時は考えて投票しましょう。

2000.10.20.(金)
平常通りの金曜日、骨髄穿刺が1件。今から大学を出発して実家へ出ようとしたその矢先に近医より当科へ患者を紹介入院させたいとの連絡。慌ただしく、入院の手配などして、あとは担当医になられる先生に宜しくお願いして、電車で上越の実家へ。
宮部みゆき著「蒲生邸事件」(文春文庫)。ずっと、気になっていた作品。一言で言うとタイムトリップもののSF小説なのだが、トリップ先が二・二六事件時代の昭和の日本なので様相が変ってくる。むしろ、現代史歴史小説と表現した方が適切な気がする。で、今までのタイムトリップ小説の場合は、過去に行った登場人物が事件を起こした結果パラレルワールドが生じたりしてきて、そこがメインの事が多いのだが、この小説は異なっている。例えタイムトラベラーが過去を変えようと努力しても、結果として起こるのは歴史のはほんの細部の修復にすぎず、大きな歴史の流れには無力であるとういう切り口で、この中で登場人物達が右往左往する。語り口は軽妙であるが内容は重厚で、結末はは感動的である。宮部みゆき氏の作品は始めて読んだが、他の作品も読んで見なくてはという気にさせる。

2000.10.21.(土)
昨晩から続く雨模様のせいか、実家の外来での出だしはスローでポツポツとしか患者さんが来なかったが、お昼近くになってから込んできた。それでも、比較的暇な日でこれもインフルエンザがはやり出すまでの安息なのだろうか。昨年のインフルエンザで83同窓生の井上先生が亡くなられた事もあり、今年は予防接種を行なっておこうと思っている。
帰りに、直江津駅で「新潟限定とんがらし味噌柿の種」を購入。私は、限定ものはつい買ってしまう癖があるのだった。
金沢への帰りの電車より下記の本を読み始め、深夜まで夜更かし。
吉村達也著「ゼームス坂から幽霊坂」(双葉社)。発行部数が少ないのか、本屋さんではまだ並んでいるのを見たことがないこの本(双葉社さん、ハードカバーにしてくれるのはいいけどもっと初版発行部数を増やしてください)。発売と同時に紀伊国屋Bookwebに注文したおかげで早々に手に入れていたのだが、忙しくてなかなか読む時間を作れずにいた。推理小説ではなく、ミステリー、ホラーに分類されるのだろうか。そんな事はしかしどうでもよくて、吉村氏の数多い著作の中でもベストに数えるべき秀作。妻の衝撃的な自殺という事態に陥っても、どこまでも世間的な体面を気にした行動に走ってしまった男のもとに、美しい妻が幽霊として帰ってくる。そして……。実際には有りえっこないストーリーなのだが、もし自分の妻がこんなふうに自分の元を去っていってしまったら…。最後は涙なくして読めません。本当にもっと増刷して宣伝して、多くの人に読んでもらいたい作品。

2000.10.22.(日)
昨晩は夜更かししたが、体内時計で6時には目が覚める(ジジイとよく言われる)。7時になったら、ニャンダー仮面のために、ミハを起こさなくちゃ。
日中は名鉄丸越へお買い物に付き合って、そのあとはミハを発散させる目的で恐竜公園へ。夜はまた当直。本当にそろそろ、学会準備をしなくちゃ。
小野リサ「Prettyworld」(TOSHIBA-EMI)。小野リサが、誰もが知っている新旧スタンダード・ナンバーの数々を、ボサノバでジャジーに歌う。それだけといえばそれだけ。学生時代のかつての私であったら、毛嫌いしていたような音楽。しかし、今、それが妙に心地よく聞こえてしまうのは、疲れているからなのか? 大人になったからなのか?
Soulive「Turn it out」(Velour)。先日のタワーレコードで試聴し衝動買いしてしまった一枚。オルガン・ファンク・ジャズとでもいうのか。ドラムス、ギター、オルガンの基本的に3人のユニットなのだが、大音量で聞くとえらくカッコ良い。

2000.10.23.(月)
教授回診の日。電子カルテ・システムを使ってのプレゼンは今だもどかしい部分もあるが、ようやく皆が慣れてきた(あるいは、慣れざるをえなかった)。学生用電子カルテ・システムもまだまだだが、使ってみないと欠点も分からない。トータルとしてこの電子カルテ/オーダーリング・システムは、デザインや使い勝手など、改善の余地が多大に有るものの、時代の流れとして致し方ないと許容できる範囲内とは思う。是非早急に改善して欲しい点は、英語の医学辞書をつける事、医学漢字辞書を組み込む事、以前のバージョンでできた色つけをできるように復活させること、これまた以前はできたサマリーのテンプレートも含めて印刷可能として、かつプリントの際に行がずれる部分を改善する事など、言い出したら切りがないが、何をするにも予算がかかるそうだ。いつか良くなる事を期待して待とう。
樋口裕一著「ホンモノの文章力−自分を売り込む技術」(集英社新書)。日々このような駄文を連ねているが、文章をうまく書きたいという欲求はづっとある。これは小学生時代に国語の時間に「あなたの書く作文は、箇条書を連ねているだけで、繋がりがない」と教師に言われて以来のトラウマだと思っている。人の事をこき下ろす割に国語の授業ほど私にとってつまらない時間もなく、それではどのようにしたら上手な作文を作れるのかについて具体的な指導など皆無だった気がする。著者の樋口氏は小論文の神様と呼ばれている人らしい。小論文・レポート・投書の書き方から始まり、自己推薦書・志望理由書の書き方、作文・エッセイの書き方、手紙・eメールの書き方まで、実に分かりやすい。こういう授業であったら、あれほど国語が嫌いにならなかったかもしれない。

2000.10.24.(火)
浜野病院→散髪→医科大の当直。
重い腰を上げて、ようやく学会準備にとりかかる。今回は1例ものの症例報告のため、最も時間のかかる経過表作りから開始。悪戦苦闘。
WES「Sinami the memory」(Columbia)。これも、試聴して衝動買いした1枚。カメルーン生まれのアフリカ伝承詩人 Wes Madiko。アフリカン・ミュージックだが、ビートが利いているので、ポップスとしても聴きやすい。大音量で聴くとこれまたカッコ良い。

2000.10.25.(水)
この日の外来は3時半頃終了。当直明けなので、さっさと帰宅。
ミハの選曲により、モー娘曲集のMDを作成。
モモはもう少しで、ハイハイできそうな気配。

2000.10.26.(木)
なんとなくあわただしかった一日。
学会準備も全く光明が見えてこない。

2000.10.27.(金)
バタバタと医科大での仕事を片付け、夕方より上越の実家へ。今回は、一家そろって車で。久しぶりに北陸自動車道で上越へ行ったが、いつの間にか対面通行が無くなって全線2車線になったのにビックリ。妻がそういえば先日TVで言ってたよ〜と言う。祝、開通! 時間も30分は以前より短縮でき、疲れ方も全然違う。
父はとりあええず元気そうでほっとするが、つい先日も一過性に右手がほんの数分間麻痺したという。どう考えてもTIA(一過性脳虚血発作)であり、以前のめまいも「内耳性のめまい」ではなかったようだ。塩酸チクロピジンを必ず内服することと安静としばらくの間ゴルフなどの運動禁止、以前の病院の脳外科を再受診するように指示。頼むよ、もう。

2000.10.28.(土)
実家の診療。比較的少なかったが、ポツポツと咳が主訴でほとんど熱のない風邪が流行っている様子。暇な時間を見計らって、一家ともども(モモ以外)インフルエンザのワクチンをうつ。ミハも我慢してうって、少し泣いたが良い子良い子。
車で金沢へ戻る。途中ケンタッキー・フライドチキンを買って、家でビールで流し込む。この食べ物を手がネチョネチョにならないように上品に食べる裏技というのを、誰か開発してくれないだろうか。

2000.10.29.(日)
Blue Sunday! 雨が降っている事もあるが、日当直だからである。日曜日に日当直をするという事は、丸二週間休まずに仕事をするという事である。医師のQOLを改善するために、早急に何らかの手を打たなくてはならない。

2000.10.30.(月)
念願のおNew TVがついに医局に。これで、ますます仕事に気合いが、…入る訳ないか。
飛び石当直の中日なので出来るだけ早く帰宅するも、重症患者を一人抱えているため、飲む訳にはいかない(といいつつ、ビールを少しだけ飲んだけど…)。

2000.10.31.(火)
浜野病院→ゴルフの打ちっぱなし→医科大の当直。気合いを入れて学会準備をするぞ!!と意気込んでいたのだが…。突然、入院患者さんが気胸になっているのを発見し、あわててトロッカ・カテーテル挿入。さて、ぼちぼち学会準備でもしますか〜というくらいに消耗してしまった。
え! もう10月はおしまい…? 嘘っ!