2001年6月の日記

2001.6.1.(金)
 
予想通り二日酔いでおじゃる。自業自得でおじゃる;何度同じ反省をすれば分かるのか。
 昼過ぎまで使い物にならず。ところが外来に呼ばれ、患者さんが新たに入院に。ああ、自分が入院したい。
 やんごとなき訳あって2週連続となるが、上越の実家へ。電車で行く事にする。金沢17:30(はくたか17)→19:24直江津にしようかな。と思って駅まで行ったら、一本早い金沢17:01(北越7)→19:01直江津のに間にあったのでそれで。電車の中でいつもの如く本を読み始めたものの、いつの間にか意識消失、GGG…。
 父と久しぶりに将棋。1:3で完敗。四間飛車戦法にやられてしまった。

2001.6.2.(土)
 
変則的に午前中のみの実家の診療。といいつつ、骨髄穿刺も1件。今回は妻もいないため、通常医科大では3人がかり(実際に手技を行なう医師、塗沫標本を作る技師、介助の看護婦)でやっている骨髄検査を一人でやるのは、なかなかしんどい。
 直江津12:29(はくたか8)→14:09金沢。
 吉村達也著「京都天使突抜通の恋」(集英社)。どこか歪んでいる登場人物達の織り成すホラー。あまりに異常すぎるとリアリティーがないが、一見普通の人がある部分だけ異常性を発揮すると非常に怖い。そういう面での異常人格者?を演出する技は相変わらず見事。
 第15回シェーグレンの会 at ホリデイ・イン金沢。シェーグレン症候群の患者会であるこの会も年々会員が増えてきた。全国各地より菅井教授を頼っておいでられる患者さんが、なんと多い事か。18時より患者さん達とお食事会。患者さんの生の意見を聴くことのできる滅多に無い機会である。
 その二次会はパスさせていただいて、医科大バスケ部の新歓コンパの二次会へ合流。今年も4人の新入生が入部してくれた。経験者揃いで身長もあり、期待できそう。若いパワーに圧倒される。自分ではまだ若いつもりなのだが、既に一回り以上違う奴らばっかりだから、感覚が違うのも仕方ないか。明日は、ゴルフなのだが…。

2001.6.3.(日)
 
朝7:30スタートで、BINGO CUP at 能登カントリークラブ。名前の由来は、ゴルフが終わってから皆でビンゴを1回づつ廻して出た数字をハンデにするため、ゴルフの実力よりもビンゴの運で順列が決まるという、いい加減なルールに基づく(これだと超初心者でも優勝の可能性あり、今回も最高ハンデは72!)。快晴で気分は晴れやか、これでもう少しスコアが良ければねえ。恥ずかしくてとても書けるようなスコアではございません。
 朝早く始めるという事は、早く終わるという事でもある。もう一仕事。
 帰ってから、家族と金沢サティへ。ゲーセンと買い物。

2001.6.4.(月)
「俺って、優しくないなあ〜」と反省するような出来事二つあり。しかし、吉村達也氏がスターダスト・エッセイ056で述べているように、私ももう反省という概念を排除する事にしよう。いくら悔やんでも、いくら悩んでも、失敗した過去を変更することはできない。だったら、悔やんだり悩んだりしない。なんと単純かつ論理的な考え方だろうか。
 久しぶりに、娘達と入浴。そこで、ミハはなんと、3桁の繰り上がりの足し算まで出来る事が判明。スゴイ;小学1年生ですぜ。親バカかしら?
 サッカー、日本VSブラジル。大方の意見は日本はよくやった、善戦したとの事だが、攻められっぱなしだったように思うのは私だけでしょうか。あれでは、決勝トーナメント、更にはワールドカップで、また大負けするような気が…。

2001.6.5.(火)
 
長らく晴天続きで、このままだといずれ水不足が心配と思っていたら、夕方より雨燦々。
 様々な入院患者さん関連の書類書き、5月分のレセプト書き、北陸痛風高尿酸血症研究会の抄録書き。
 井上陽水「UNITED COVER」(FOR LIFE)。このアルバムのために、陽水はカラオケに3回通ったそうである。結構意外な選曲のカバー曲集で、大人のためのアルバム、子供は聴かなくてよろしい。個人的には「サルビアの花」を選んでくれた事が嬉しい。
 小柳ユキ「my all」(WARNER)。以前までの前に前に出てくるものばかりでなく、抑えた感じのヴォーカルが好印象。元々ボリュームがあるのだから、シャウトしなくても十分迫力があるのである。サウンド的にも、特にハイハット、シンバル系の高音がシャカシャカしすぎず、○。

2001.6.6. (水)
 
外来。4時まで。焼きそばパン、野菜サラダ、黒ゴマプリン。
 一人退院、一人入院。
 雨々降れ降れ、もっと降れ。

2001.6.7.(木)
 医科大が全国ニュースにまた出てしまった。看護士が医師のパスワードを使って筋弛緩剤や全身麻酔剤を持ち出し自殺という不名誉な事件。困るのはこういう事件があると、絶対にパスワードを教えるなという命令がまた出るであろうという事。あまり厳密にやりすぎると、夜間などに簡単な指示を出すだけで、全て当直医または主治医が行かなければならない等、融通がきかなくなる。現行の電子カルテ/オーダリングシステムでは、医師の負担だけが増えるのが問題である。
 一人退院。
 
第3クールCCSご苦労様会 at 医局。代理母問題/クローン人間/告知の問題等、酔っぱらいの議論が長々と続く。ともあれ、本当にご苦労様でござんした。君達が患者さんの色々な気持ちを聞いてくれて、随分と助かりました。謝謝。

2001.6.8.(金)
 モー娘・つんくファミリーがまた新たなシャッフル・ユニット:今度は3人祭/7人祭/10人祭だそうな。なんのこっちゃ、でもまた買ってしまうのかな。
 サマリー1冊。指示出し。骨髄穿刺3件。
 大阪の小学校で児童8人が殺されるという痛ましい事件。精神異常で安定剤を多量に服用していたらしいが、それで済まされたら殺された児童と親がたまらない。殺人を犯す事自体、精神が病んでいる証拠なのだが、精神異常があるからといって刑を軽くすべきではない。加害者の人権を擁護するくらいなら、被害者の人権こそを重視すべきであって、今後の模倣犯を防ぐためにも厳罰を処するべきである。
 折しも、アメリカのオクラハマ・ビル爆破事件のマクベイ死刑囚の死刑の日程が決まったようである。日本では、麻原の裁判はどこまで進んでいるのだろうか。今回の犯人への処罰はどうなるのであろうか?
 北陸地方も梅雨入りしたらしい。でも雨降らず。

2001.6.9.(土)
 第35回「北陸臨床免疫・症例検討/研究会」at リファーレ。6演題、例によって密度の濃いお勉強会。その後皆で少し?飲みに。

2001.6.10.(日)
 デ・キリコ展 at 石川県立美術館。「形而上絵画(Metaphysical paintings)」というらしい。ピカソが畏れた異才という事だが、確かに素晴しい。ミハは一連の馬の絵が気に入った様子。モモはオー!オー!と声を発している、何か面白い絵ありましたか? 
 ミハと近くの恐竜公園へ。おにごっこ、かくれんぼ、だるまさんがころんだ。
 プ○○○3へ。ミハの自転車の補助輪をはずすための、モンキー探し。ついでに、トウガラシの苗をゲット。
 サッカー、日本VSフランス。0:1で負け、解説者はまたもや善戦を強調しているが、ブラジル戦同様に力の差は歴然。日本には中田がいなかった、しかしフランスも移動の疲れがあり、更にアウエーであり、ハンデという面では差が無いはず。日本のサッカーは世界レベルにはまだまだとしか言いようが無い。ワールドカップまで(あと一年をきった、…あれ、どこかで聴いたような話だが…)になんとか差を縮めてほしい。

2001.6.11.(月)
 2人退院。
 溜まっていた症例サマリー4人分;だから溜めるなっつーの。
 また、紹介入院の希望が、2件ほど。病棟に行くと、いつの間にか別の患者さんが、既に入院している。オーマイガッ!
 緊急で骨髄穿刺を1件夕方に。
 マクベイ死刑囚の死刑が執行。168人も殺したのだから当然である。麻酔薬→筋弛緩薬→塩化カリウムの順番で静注されたらしい。ブッシュ大統領は、あくまでこれは復讐ではなく、正当な刑罰であると強調している。腐った人権擁護派への言い訳らしい。あくまで個人的な意見だが、168人分の苦痛を味あわせてから処するべきである。宅間容疑者(なんで容疑者と今だに呼ばれているのか?、大量殺人犯人でしょう?)は、死刑になるのかどうかすら今の日本の刑法では分からないが、同様に最低でも8人分の苦痛を味あわせて処するべきである。自分の生活がうまくいかないからといって、8人もの幼い命を奪うなんてひどすぎる。自殺は通常は肯定的には捕えられないが、今回の様な場合には特別で、人を巻添えにしないで自殺していてくれたら良かったのにと心から思う。これって、異常な意見ですか? ごく、一般的な国民感情のような気がするのですけど。皆きれい事を言いすぎな気がするのですけど。

2001.6.12.(火)
 本当に梅雨なのかしらというくらい良い天気。浜野病院までのドライブも快適。だが、少し気候が変ったなあと思えるのは、昨日より風向きが以前と変ったために、河北潟の牧場の糞尿の臭いが医科大に運ばれてきて、チョー臭い事。まさしく肥え溜めのにおい;この季節の風物史と思う事にしよう。
 一人入院。緊急に骨髄穿刺とIVHカテ挿入。

2001.6.13.(水)
 岩手の小学校で警官による抜き打ちの、教室乱入訓練?があったらしい。生徒には事前に知らされておらず、強い恐怖を覚えた生徒もいたという。それでなくとも、ニュースをみて怖がっている児童も多いのに、この時期に何故そんな訓練を行なう必要があるのか。アホとしか言いようがない。
 朝から、臨血の抄録書き。今回は6月始めに雑誌が届き案内があって、本日が登録のタイムリミット。インターネット登録のみで、リミットを過ぎると受け付けできないという。ま、どうせギリギリまで準備しないのですけど、いくらなんでも、登録までのリミットが短すぎ。
 外来は比較的早く3時に終了。だが……、
 患者さん2人入院。指示出しと、IVHカテ挿入などでなかなか仕事が終わらない。8時頃やっとお仕事終わり。
 本日は教授宅でバーベQの予定であったのだが、大雨が降ってきて中止?と思って教授宅に確認の電話を。宅内で宴会続行中との事。遅ればせながら駆けつける。教授にゆかりのある6年生と1年生が大勢参加していて、知っている顔も。酔っぱらいの議論は果てしなく1時すぎまで続くのであった。

2001.6.14.(木)
 やや二日酔い。
 腰椎穿刺。うまく入らず、汗ダラー (~_~;) カワバタDrにヘルプを求めて無事終了。
 やりっぱなしで、カウントしていない骨髄標本6つもあり、慌ててカウント;だから溜めるなっちゅーの。
 近々手入れがあるぞ〜ってな訳で、あれこれアタフタ。(これ以上は詳しくは言えません)
 重症だった患者さんが、急変し永眠。ご冥福をお祈り申し上げます。

2001.6.15.(金)
 朝5時起き。金沢発7:02(はくたか3)→9:59越後湯沢10:10(あさひ308)→11:21上野。常磐線で柏へ、西口よりバスで国立がんサンター東病院へ。
 北野武「余生」(ロッキング・オン)。渋谷陽一によるインタビュー集。たけしが死、愛、笑い、テレビ、映画について語る。なにかを作っては壊し続けてきた天才たけしならではの話満載。こんな風に生きれる人はもう二度と現われないだろう。
 吉村達也著「読書村の殺人」(ケイブンシャ文庫)。通常の犯人当てのレベルを超えたラストのどんでん返しは見事。しかし、この作品のもう一つのテーマが「光の回廊」という作中作で示される。それは、人間の生命と意識はどちらが尊いか、というもの。下手な哲学書よりも勉強になります。
 国立がんサンター東病院で、本年度1回目の「消化管悪性リンパ腫に対する非外科的治療の適応と有効性の評価に関する研究班」班会議。1例も登録していないので、肩身が狭い。
 上野発17:18(あさひ327)→18:28越後湯沢18:41(はくたか16)→21:11金沢。
 吉村達也著「お見合い」(角川ホラー文庫)。若い女性の抱く一度だけ「お見合い」をしてみたい、という遊び心が招く悲劇。ある程度どんな内容か予測して読み始めたのですが、見事に(良い方に)裏切られました。まさか、そんな…。
 週間現代によると、民主党の菅さんが大橋巨泉さんに立候補を依頼したらしい。確かに、小泉内閣の高支持率の危険性を始めから最も的確に指摘し続けてきたのは、巨泉さんであった。しかし、仮に当選してしまったら、彼のセミリタイア生活は間違い無く終わる訳で、どのような決断がなされるのか非常に興味深い。
 日帰りは疲れますねえ。

2001.6.16.(土)
 昨日居ない間に入院された患者さんを含め、入院患者さんの指示出しだけ。
 血免内科ハイテク化計画 Part ?;医員室のWindowsが新しくなって、やっぱ早い。インターネットもあっというまにアクセス。近日中にMacも新しくなる予定。これで、益々仕事に気合いが……

2001.6.17.(日)
 梅雨の谷間の良い天気。だけど、日当直だもんね〜。
 日中は、患者さんのケア、ムンテラ、書類書き、おっと救急外来に呼ばれてまた一人新患入院だぜ…、等で時間は過ぎ行く。あ、ワールドプロレス特別版見損ねた (T.T)
 夜もデータ整理、入院カルテの確定等で、自分のやりたい事な〜んにもできず。もう寝よっと。

2001.6.18.(月)
 午前中は回診。ここまでは滞りなく。
 午後。依頼の骨髄穿刺1件。
 重症の患者さんが、ご永眠。終末状態にある人の、苦痛だけを取り除き、且つできるだけ安らかな死を待つというのは、言うは易し行なうは難し。特に呼吸困難が一番の症状となった場合が困る。毎回、どこまで苦しみを取り除いてあげる事ができたのだろうかと思う。ご冥福をお祈り申し上げます。

2001.6.19.(火)
 深夜に病理解剖開始。終了し、お見送りを終えたのは3時半を廻っていた。
 帰ると、ミハが通常とは180°反対方向に寝ている。仕方無く、私もいつもと180°反対向きに寝る。どうも落ち着かない。2時間ほどの睡眠。朝は無情にも必ずやってくる。
 しかも、本日は浜野病院。居眠り運転にならないか心配だった。しかし、不思議と眠くならず。ドライブのBGMを何にしようか悩んだあげく、医学英語のテープ(感染症の話)を大音量でかける事に。
 本日金沢は、雨が降って、やたらめったら蒸し暑い。不快指数↑↑↑。
 さすがに仕事中眠くなって、少し仮眠をとると、寝汗をベタッとかいて、ますます不快。この時期に雨が降らないと後々水不足で苦労するけど、こう蒸し暑いとあきまへんなあ。

2001.6.20.(水)
 外来は予約が少ないはずだったのに、「出張でお願い」という対診が多くて、結局4時半までかかる。
 かつて、いろいろとこじれてしまった患者さんと話し合い、仲直り?が、本日2件あり。こういう時は疲れるけれども、悪い気は勿論しない。しかし、その人達は近々入院となって、自分が主治医をどうしてもやる事になるわけで、また仕事を増やしてしまったぞいね。

2001.6.21.(木)
 朝ボラけ有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪:坂上是則/一部改扁。
 で、頭ペッタンコ星人。マスイ科のDr.Kより、ある事に関して、そんなんで良いのかというお叱りあり。ま、良いという事で、お許し願いたい。
 仲直りした患者さんが早速一人入院。
 宝くじ発表会。酒と涙と男とカラオケ。
 それにしても、鈴木氏と真紀子さんのやりとりは馬鹿馬鹿しい。あんな事を国会で話し合わなければならないのか?

2001.6.22.(金)
 骨髄穿刺1件。次週の指示出し山ほど。書類書き少々。
 イチローついに打率トップに。
 ついに、医局に新しくPower Mac G4到着。新しくなると、早くなるのは良いのだが、古いソフトや周辺機器に対応できないものが出てきて、またそれらを買わなければならない。本当にコンピューターって金喰い虫。
 車で実家へ。

2001.6.23.(土)
 実家の外来。諸事情により午前中のみ。
 昼は実家の向かえに比較的最近出来た回転寿司へ。やたらと繁盛。でも、寿司ネタはやはり金沢の方が良いな。
 車で金沢へ。本来、北辰同窓会というのに夕方より出席しなければならなかったが…。最近イロイロありすぎて、心身共に疲労が限界なので…、今回はパス。

2001.6.24.(日)
 朝から北陸自動車道をドライブし丸岡インターで降り、福井のエンジェルランドへ。某MRさんに教えて頂いた遊び場。とっても広くて、屋内/屋外とも施設が充実。しかも殆どお金がかからない(プラネタリウム以外殆ど無料)。良い遊び場であった。ただし、屋内はクーラーが入るのが遅くて、屋外は雨の後の照り返しで芝生の熱気が、ム〜〜〜っと非常に蒸し暑い。一家、汗ダク。
 トンカツを食べてから帰る。 

2001.6.25.(月)
 また一人入院。な〜にがにゃんだか、わかんにゃ〜、ダ〜ンスでにゃんたらり〜ん。でも、人生は続く。

2001.6.26.(火)
 浜野病院。昨日から、熱気と湿気が強くて、回診しているだけで、汗でベットリ。
 散髪。夏バージョンのショートカットは油断しているとすぐに膨張してしまう。私の場合は頭が横方向に広いせいで、横方向に膨張する傾向強し。更に短くし逆立ててもらう。「前回の時の奥さんの反応はいかがでしたか?」「別に〜。」「じゃ今度はこの髪型で染めましょう!」「……また、今度ね〜。」
 研究会の準備。遅々として進まず。Macが新しくなって、ソフトが対応していなかったり、色々と言い訳は可能だが、要は気分が乗らないという事。こう、暑いとね〜(これも言い訳)

2001.6.27.(水)
 昨晩はつい睡魔に襲われて寝てしまったので (-.-)Zzz、朝5時に起きて研究会の準備。古いソフト(Persuation, MacDrawPro)しか使いこなせない私。やはりG4との相性が悪いのか、瀕回にエラーが出て仕事中断しまくり。時間のある時に新しいソフトの使い方を勉強しておけば良いのは分かっているのだが、せっぱつまらないと始めない性格。ところが、今回の様にあまりにせっぱつまりすぎると、とても新しいソフトに手を出す気にはなれない。(×_×;)
 巨泉さん、やはり民主党から出馬するらしい。ゴルフ三昧の生活を諦めるのは相当な決断だったであろう。なんと、佐山サトルさんまで出馬。非拘束名簿方式が国会を通った時に、こうなる事は分かりきっていたが、やはりタレント候補乱立。当選の曉には、巨泉さんには切れ味の良い自民党批判を期待したいし、佐山さんには切れ味のいいサブミッションとローリング・ソバットを期待しよう。
 外来は予約たっぷり。でも幸い新患が少なかったので、4時に終了。ホッ! 
 それから、ムンテラ大魔王となって、入院患者さんの回診をするのであった。

2001.6.28.(木)
 医科大病院に監査の入る日。皆ピリピリしている。
 午前中に、ギリギリまで粘って仕事を片付ける。
 総ての仕事に優先して、対処するようにとの御通達があった。でも、ごめんなさいして、午後より出張。後は皆さんよろしくね〜。
 金沢発13:12(はくたか11)→16:15越後湯沢16:27(あさひ322)→17:48東京。
 いつものように、電車の中では読書をしたかったのだが、先に読むべきものが。第8回国際シェーグレン症候群シンポジウムのために、UMIN(University Hospital Medical Information Network)のオンライン学術集会演題抄録登録システムを利用する事になったのだが、そのためにUMINのホームページのFAQを読まねばなららい。ところが、このFAQが印刷すると分厚い分量あり。このFAQを読むだけで、越後湯沢までかかってしまった。
 恵比須で弟と飲む。
 宿泊は渋谷駅前に新しくできたという、エクセルホテル東急。すぐ近くまで行っていながら、入り口が分からず困ったが、綺麗なホテル。酔っぱらって寝るだけの私には、勿体無いかも。
(エクセルホテル東急の最上階レストランより渋谷の街並みを見下ろす)
(こういうアングルで109を見下ろせる場所ってあまりないと思う)

2001.6.29.(金)
 朝、ホテルで明日の研究会のための発表原稿作り。また、ギリギリでござんす (^^;)
 10時から、JCOGリンパ腫グループ第一回班会議 at シオノギ製薬東京支店レクチャーホール。例によって、みっちりお勉強。とある治療プロトコールが、今更これをやる必要あるのか?という事で論議が長引く。最後まで聞いていたかったが、帰りの電車に間に合わなくなりそうなので、中座。
 慌てて東京駅へ。なんとか間に合って、あと30分くらい余裕あり。昨日より「回転寿司殺人事件」を読んでいたおかげで、寿司が食べたくなり、東京駅内の回転寿司屋さんへ。東京で寿司なんてと思っていたが、悪くはなかった。ネタの種類は金沢に負けるけど。
 東京発17:12(Maxあさひ327)→18:28越後湯沢18:41(はくたか16)→21:11金沢。
 吉村達也著「回転寿司殺人事件」(ケイブンシャノベルズ)。食欲のそそられる表紙で、読んでいるとお寿司を食べたくなります。でも、始めの超能力のトリックはすぐに分かってしまって困った困った。それを応用した殺人の基本概念?らしいのですが、こういうお気楽路線の作品もまた楽し。
 ところで、私が医師という命を救うのが本来?の仕事をしているのに、…殺人事件という推理小説ばっかり読んでいる事に対して、お咎めが有るとか無いとか。ヨケーなお世話である。純粋にこの手の謎解きが好きなだけなので、ほっといてね。ちなみに、近頃殺伐とした事件が多い事は事実だが、それを推理小説だとかホラー等に責任転化する風潮は誤りだと思っている。例えば、「回転寿司殺人事件」を読んで、寿司を食べたくなる事はあっても、人を殺そうという気には絶対にならない。むしろ、犯罪者の人権ばかりを擁護して、被害者の人権を無視し、結果的に社会の安全を脅かす、人権擁護派の方がよっぽど犯罪的である。

2001.6.30.(土)
 朝、昨日作った発表原稿を、大部分書き直す。
 外来の予診が終わってから、出来たばかりのスライドを教授に見ていただく。何ケ所か御助言をいただき、あせって訂正。
 病棟業務をギリギリでこなし、慌ててタクシーへ。
 金沢発15:00(サンダーバード32)→15:42福井。うとうとしている間に到着。車にしないで電車にして良かった。
 第四回北陸痛風高尿酸血症研究会 at 福井パレスホテル。無理矢理ひねり出した演題「リコンビナントFabフラグメントによる腫瘍マーカー;血清中および尿中シュードウリジン量の測定」。好意的な御意見を多数いただく。もう少し、このデータに関しては検討の余地有りそう。
 特別講演は東京慈恵会医科大学第二内科教授 細谷龍男先生の「Multiple risk factor syndromeと高尿酸血症」。まともに勉強した事のないジャンルだが、自分でも高尿酸血症と高コレステロール血症を有する身だけに、真剣に聞く。勉強になるなあ。
 来年はこの研究会も当科で幹事をとの事。大丈夫なのかしらん?
 福井発17:30(サンダーバード39)→20:15金沢。ZZZ…。おっと、寝過ごすとこだった。