2002年1月の日記

2002.1.1.(火)

 朝から麓病院に入院中の祖父母のもとへ、一家で。
 親戚を新年の挨拶廻り。
 上越のジャスコで買い出し。最近は1月1日から営業している店も増えて正月の不便さは過去のものになった。ミスドの福袋を買う。
 小沢征爾指揮のウイーンフィルのニューイヤー・コンサートというのを母と弟が見ているのを尻目に、興味の無い私と父は将棋。2:2。
 昨年は新年の誓いを沢山つくり過ぎて殆どが実現しなかったので、今年はシンプルにしておく。論文を書く。
 吉村達也さんはスターダスト・エッセイで、誓いが三日坊主になるのは365日毎に1月1日というカウンターのリセットがやってくるからで、2002年1月1日を最後にリセットの甘えをふり捨てると述べている。私自身は、今の所は毎年リセットできる方がストレスが蓄積しなくて良いような気がするので、1月1日の精神的なリセットはもう少し続けさせてもらおう。

2002.1.2.(水)
 深夜からしんしんと雪が降り積もる。朝真っ白。
 ベランダでミハ/モモは雪遊び。雪だるま作り。付き合う大人は寒くて早く終わりにしようよ〜。まだ、もう少し…。
 車で金沢へ戻る。新潟→富山→石川と少しづつ雪が少なくなるのを実感。普段の倍くらいの時間と疲労。
 医科大へ少し。病棟を回診。
 妻の実家へ。ゴチになる。
 帰る頃にはキンカナマナマで危険なので、車は置いてタクシーで帰る。

2002.1.3.(木)
 朝からミハの雪遊びに付き合う。その辺の雪を掻き集めてきて、坂を作り、ミハ/モモをソリで滑らせ発散させる。雪かきの極意は身に染み付いていて全く苦ではないのだ。結構疲れはしましたが。
 昼から妻の実家へ車を取りに行き、その後は東京ストアーで食料調達→オキノ書店。
 WOWWOWでパジャマワーカーズ・オンラインA展開編をビデオで録画してあったのだが、ビデオの調子が悪くてとても見れた画像では無い。
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 平成教育委員会(結構、中学受験の問題も難しい)→どっちの料理ショー:大阪お好み焼き vs 東京もんじゃ。

2002.1.4.(金)
 朝、めざましTVをやっていたが、何故か長嶋茂雄特集。何故、今??? 大塚さんの趣味でやっているとしか思えない。朝の時間はちゃんとニュースをやってくれい。仕方なく、やじうまワイドに切り替える。
 仕事始め。褌締め直して、いきなり全開モードへ。次週分の指示だし、骨髄穿刺2件、IVHカテ挿入3件、ムンテラ2件。
 イギリスのPPLセラピューティクス社が人間へ臓器移植しても拒絶反応を起こさないクローン豚の開発に成功。超急性拒絶反応の原因となる物質アルファガラクトース遺伝子のノックアウト豚。名前はクリスマスにちなんで、ノエル、エンジェル、スター、ジョイ、メリーだって。

2002.1.5.(土)
 大量化学療法のプロトコール作製2件。
 ギネス公認の世界最高年齢のイタリア人アントニオ・トッドさん112歳、死亡。死因は明らかにされていないとの事ですが、老衰でよいのでは。最高に長生きしたとして、今までの人生をあと2回分と考えると長いのか短いのか?
 クローン羊ドリーに関節炎発症。高齢の羊が関節炎になる事はよくあるが、5歳半で関節炎を発症する事は稀とのこと。このためか、前日に急騰したクローン豚開発のPPL社の株が下がったらしい。人生〜いろいろ〜。

2002.1.6.(日)
 新年になって初の日当直。こんな日に仕事を進めねばならないのだが、結構病棟地方がバタバタだったりする。瀕回に病棟に呼ばれ、医局での仕事なかなか進行せず。
 更に、ド〜ンとレセプトが届く。なんてこったい。今日は一日これにかかりっきりになってしまう。
 休憩をかねて、ビデオに録画しておいた(自宅のビデオはまだ不調なので医局のビデオで録画)、パジャマワーカーズ・オンラインB展開編を見る。三宅裕司団長率いるスーパー・エキセントリック・シアターのミュージカル・アクション・コメディー。原作は吉村達也さんで、途中のバスケットボールの試合結果により、後半のストーリーが完全に2種類に分かれる。小倉久寛さん演じるカレシさんが非常にいい味出してます。ああ、A展開編も見たいなあ。誰か身近なひと録画していないかなあ…。
 再びレセプト書きに戻る。30万点を超す高額医療の人が2人もおり、それらの言い訳を延々と書く。研修医の先生方が頑張り過ぎてくださったので、うが〜っという項目も多く、それでも減点されると患者さんの支払いの負担が増える事になるので、必死に言い訳言い訳言い訳…………。終わったのは深夜0時半。
 今日やろうと思っていた事が沢山有ったような気がするが、(+_+)  無情にもレセプトだけで一日終わってしまった。
 おまけに何かの食当たりか、昼頃より瀕回の下痢ピー。ローソンの肉まんとツナサラダであたるかなあ。もしくは朝食べたサケ茶漬けか?
 アメリカのフロリダで15歳の少年がセスナでバンク・オブ・アメリカのビルに突っ込み死亡。テロではなさそうというが、何でそんな真似を (◎-◎;) 

2002.1.7.(月)
 朝方早くに病棟に呼ばれ、重症だった患者さんが亡くなられる。南無阿弥陀仏。
 寝不足で病棟から見る河北潟の朝焼けが超美しかったりする。人間の喜怒哀楽などと自然の営みは無関係に流れていく。諸行無常の響き有り。
 一日中寝不足の頭のまま。さっさと、おいとま。

2002.1.8.(火)
 朝から我が家では大論争が始まる。議題は、モー娘のなかで誰が可愛いか。ミハは辻&加護、妻は吉沢、私は安部&石川で、お互い譲らず。
 強風波浪警報が出ているだけあって、物凄い暴風雨。その中をドライブし浜野病院へ。能登有料道路の海岸に近いところなんて、車を真直ぐに走らせるという簡単な行為が困難なほど。
 フロリダの少年の飛行機飛び込みは、やはり同時多発テロの模倣だった。あの程度で済んだから良かったが、旅客機ともニアミスしていたという。
 世の中には怪しい人もいっぱいいる訳で有る。そして、その怪しい人は一見普通で鑑別はほぼ不可能である。また、普通の人が何かの大きな精神的なストレスに追い込まれただけで、怪しい人に変身する事もありうる。だから、強者(アメリカ)は自らの論理だけで、弱者を追い込んでは危険なのだ。逆ギレの結果が、テロになる。
 今回の国際シェーグレン症候群シンポジウムに、どうしても個人的に呼びたかったHenrik Ditzelが参加してくれる事が決まる。よかった。これだけで、本日は満足である。
 狂牛病騒動に抗議か。体にメッセージを書き込まれた牛が捨てられる。どんなメッセージが書き込まれていたか、新聞毎に取り上げるものが異なっており、各社の特色/思惑が見て取れる。

2002.1.9.(水)
 新年発の外来日である。年末年始のお休みでスキップした分もあるから、どうしても忙しい。それでも新患が少なかったおかげで、15時には終われた。
 その後は、様々な書類書きが待っている。
 依頼されている試験問題を3問作製。イヂワルな問題を作るのは結構楽しい(性格ワル)。
 宮部みゆき著「ドリームバスター」(徳間書店)。人間の悪夢をパラレルワールドに住むドリームバスター達が退治しに来る。シリーズ物になりそうで、映像化を意識したような作品。安心して読める。

2002.1.10.(木)
 半年毎に来るJCOG-LSG追跡調査。なんとか仕上げ。
 いつの間にか例の個人調書を他の先生たちは提出されたようで、お前も早よ出せ! と督促が来る。少しやるも結局終わらず。そんなに業績がある訳ではないのだが。明日以後にまた持ち越し。

2002.1.11.(金)
 朝から個人調書続き、まだまだ終わらず。締めきりがどんどん近付く。
 6年生の標準試験の試験監督。知っている顔がいっぱいいる、皆がんばってね。テスト開始して間もなくから、づっと問題を解かずにうつ伏し寝ている1人の学生さんに気付く。大丈夫かねえ、諦めてしまったの?
 寝ている細胞を起こして、輸注する仕事。早く生着せよ。
 次週分の指示だし。
 とあるボランティア的仕事。
 骨髄穿刺。
 とある科の偉い先生からの御依頼の仕事。
 これらを終えて、車で上越へ。

2002.1.12.(土)
 ボチボチ風邪が流行ってきたか? 実家の外来。でも、午後からは開店休業状態。
 良い天気。ミハ/モモはジジ/ババに遊んでもらって御機嫌である。
 車で金沢へ。
 夕食どこで食べる〜? 結構気に入っていたピザの美味しいイタリア・レストランがある日突然消滅して、その後に出来た中華料理店へ。内装はほぼそのまま利用されている。お味は? う〜ん、どれもそれなりなのだが、特にどれかが飛び抜けて美味しいと感じさせるような、リピーターになる要素は残念ながらなし。

2002.1.13.(日)
 朝からミハのカワイ・ピアノ教室のテスト? 
 尾山神社の近くで、成人式の新成人がたむろしている。着物を着た時くらいはお淑やかにしていればどうかとも思うが、道路を挟んで「キャー、○○、あけおめ〜!」などと叫んでいる。若さゆえ〜。
 実に久しぶりで大和へ。最近は便利さ故、郊外型のストアーに行く事はあっても、町中のデパートには滅多に来なくなった。
 コートを購入。
 やっぱ、デパートで買い物は疲れるわ。モモは途中から、Carry me 状態で寝てしまい重いのなんの。

2002.1.14.(月)
 休日だが朝早く起きて医局へ、am 6:30。
 当直医が寝ているのを尻目に、個人調書書き。10時までには帰るつもりが、結局 pm 0:30。やっと一段落。
 帰って一家、んまい屋へ。コーンチーズもんじゃ/肉玉/チーズ玉。
 天気が良いので、恐竜公園で凧上げなどするも、風が無くて走り続けないと落下してしまうのでした。
 荒れる成人式というのを盛んにニュースでやっている。成人式は必要か?という議論もしている。思うに、式と名のつくものに本当に必要なものなど、ありゃしないのである。お偉いさんが普段は人が聞いてくれないような事をヒトに聞かせるために存在している。もしくは、こんな機会でも無いと滅多に着ない晴れ着を着るために存在している。のではないかしら?

2002.1.15.(火)
 じょーじちゃん、ぷりっつえる食べる時わ、よお〜くかんで食べないと、危ないでちゅよ〜。
 最近、暖かいですね。どうなってんの。
 浜野病院のあと、散髪。マッサージしていただいて、気持ちの良さに寝てしまう。
 久しぶりに、入院患者さん達の顔をみる。
 今日は、医局説明会なのですが、誰も来てくれませんでした。シクシク  (;O;)

2002.1.16.(水)
 群馬県の病院で、娘の治療について恨みを持った男が、ナタで医師を襲撃。私らの職業って、逆恨みされる要素いっぱいあるだけに(こちらに落ち度がなくても)、人事ではない。それにしても、ナタという凶器が恨みの強さを物語っている気がする。
 島根県でオウム病発生。野鳥園では、結構トリに触らせたりするだけに、感染に注意しましょう。
 外来はなんだかんだと17時頃までかかる。昼飯食べ損ね。
 おまけに入院2人。しかし、病院中男性部屋殆ど無くて、入院ベッドを確保するのもやっと。

2002.1.17.(木)
 医局会の議題が盛り沢山で、延々と続く。
 夕方より、オガワ先生助教授昇任祝い&新年会。日本酒を飲み過ぎ。
 二次会カラオケ。騒ぎ過ぎ。

2002.1.18.(金)
 あ〜、またやってしまいました。二日酔いで、朝から吐き気&頭痛。
 しかし無情にも朝は来る。いつも通り、am 6時にミハを起こすも、その後そのままカーペットの上で寝てしまう。ミハ&モモが面白がって上に乗ってくる。ジャンプ!ジャンプ!する。だずげでくれえ〜。
 am 8:30何故か吐き気は消失し、空腹感が。カレーライスを食べ、一汗。これでかなり回復。
 次週分の指示だし、BSLの学生の相手。
 国際シェーグレンの演題振り分け作業。ようやく何とか学会の形が見えてきた。
 世田谷の○○病院で、セラチア菌の院内感染で相次いで7人死亡。一番若い人は24歳というから可哀想に。21世紀もどうやら、戦争と感染症の世紀になりつつある。
 河北潟の放水路から年末にあがった4人の水死体の身元が未だに不明との事。それ以前にも幾つか飛び降り自殺があったようだし、フェンスを高くするなど何らかの対策をたてないと、観光名所のつもりが自殺の名所になりかねない。

2002.1.19.(土)
 すっきりお目覚めの予定が、朝、まだ眠い。
 午後から延々と書類書き。
 本日は夕方から、妻が飲み会で、私とミハ&モモで御留守番。妻をトリシゲまで送って、バイバイ。案の定、ママにおいていかれてモモは車の中で大泣き、ママ〜(;ロ;)。オキノ書店へ、モモはあっという間に泣き止み、ミッキーねえ…ドラえもんねえ…とその辺の子供向け雑誌の表紙に反応。ミハはマイペースで怪傑ゾロリの最新作ゲット。続いて、モスバーガーで、食料調達し帰宅。ミハ&モモに食べさせ/風呂に入れ。pm 10時、妻帰宅。ママ〜 \(^O^)/  
 やっぱ、男手一つでの、子育ては大変でした。

2002.1.20.(日)
 セラチア菌、院内感染事件。また、静脈路の持続確保/ヘパロックが問題視され、制限されそう。思えば私が研修医の頃はヘパロックなど無かったので、研修医の朝・夕の点滴は大変だった。今は末梢静脈路がヘパロックされていたり、IVHが始めから入れてあったりして、随分と研修医の点滴確保の負担が減っている。その分、冷や汗をかく回数も(勿論患者さんの痛みもだが)減った=点滴確保がなかなか上達できない、のではないかしら…。
 このシーズンにはないような良い天気なので、子供達をどこかに連れていってストレスを発散させなければ。福井まで行く事に、エンゼルランドへ。ここは、本当に子供達を発散させるのには最適。付き合う親もクタクタにはなりますが。プラネタリウム以外は殆ど無料というのが、何と言っても偉い。
 しかし、当直のカワバタ先生からケータイに連絡あり。私の担当患者さんが重症化。夕方より病院へ。オーマイガッ! 
 ターミナルの患者さんが、いよいよ下顎呼吸となり御家族にムンテラ。pm 10時に帰宅し、(以下、翌日)

2002.1.21.(月)
 am1時に就寝……、したと思ったら、am1:30 ケ−タイ鳴る「HR落ちてきました」。深夜に患者さん御永眠。御冥福をお祈り申し上げます。
 お見送りの葬儀社の車が到着するまでの間に、国際シェーグレンシンポの発表抄録作製。
 お見送り終えて、帰宅はam 5時。少しベッドへ。しかし、am6時にはいつも通りミハを起こさねばならない。殆ど眠っていないので、逆に朝の時点では眠くは無い。
 普通に朝出勤。普通に教授回診。
 昼飯喰ったら眠たくて〜、仕事になりませんん〜。しかしながら、先週で当科の研修終了したナカニシ先生の担当患者の分の指示だしが待っている。やまほどあって、改めてナカニシ先生の偉大さを思い知る。
 夕方より、つい最近来日したドン先生の研究プロジェクトに関する話し合い。
 続いて、キン先生の学位予備審査の予行。もう一度、明日やり直し。
 流石に眠いので、さっさと帰る。

2002.1.22.(火)
 天気予報では雪100%。確かに降ったけど、積もるような雪では無い。ただし、浜野病院までの道のり/能登有料道路は物凄い雨風。車が流される。
 mr.Children「君が好き」(トイズファクトリー)。「優しい歌」「Youthful days」そしてこの曲と立て続けにリリースされるポップな曲の数々。ライブでは実に力強いロックバンド。
 夕方より、キン先生の学位予備審査の直前予行。しかし、またやり直し。夜9時過ぎ、再度仕切り直し。延々と続く。
 その間に細々とした書類書き。何でこんなに、書類書きが多いのでせう。
 辻本さんが小泉さんを「ええ格好しい」と攻撃。その後、塩爺が辻本さんに「パフォーマンスという点では、あなたもええ格好しいだ」と小泉さんの援護で反撃。なんだかね。

2002.1.23.(水)
 めざましTVで銭湯の経営者は北陸出身が殆どいうのをやっていた。新潟/富山/石川でなんと78%という。新潟は北陸ではないと思うのだが…。
 本日の外来は予約が少なく、天候不良につき新患も少なく、pm1時にほぼ終了。たまには、こういう日もないとね。
 夕方より、キン先生の学位予備審査ンにスライド係として付き合う。質問もいくつか出たがほぼ予想範囲内の質問であり、返答もほぼ問題なしで、お疲れさまでした。あとは論文だあ。
 吉村達也著「蛇の湯温泉殺人事件」(JOY NOVELS・実業之日本社)。志垣警部&和久井刑事コンビの温泉シリーズ。今回は人の不幸を喜んでしまう体質をテーマに、相変わらず心理描写/人間ドラマがうまい。体は眠いのだが読み始めたら止まらなくなり、夜更かししてしまった。

2002.1.24.(木)
 医局会を中心に行事が多くて、何も自分の仕事はできないうちに時間だけ経過。何やってたんでしょう? ボケが始まったのか記憶になし。
 6年生の卒業者が発表された。知っている名前が沢山あり、このまま国試合格まで頑張ってくださいね。一方、一部にあるはずの名前がない学生さんもおり、毎年の事ながら複雑……。
 雪印の牛肉偽装事件。なんとまあ。あちこちのスーパーなどで、雪印製品の撤廃が始まった。今回は製品自体は危険な訳ではないのに、撤廃を皆むしろ当然の事のように報じている。いかに、今回の狂牛病騒ぎ⇒雪印事件を国民が怒っているのか良く分かる。

2002.1.25.(金)
 ムネオちゃん、マキコちゃんをイヂメテ泣かせちゃだめでちゅよ〜。こんな茶番を報道するのもいかがなものかと。
 時間だけ浪費し、なんとか週末までに終わすべき事だけ片付ける。
 車で上越へ。

2002.1.26.(土)
 実家の外来。ボチボチでんなあ。変則的に午前中のみで失礼させてもらう。
 車で金沢へ。
 感染症イブニングセミナー@ ホテル日航金沢。前半は金沢大学の藤田信一先生の「感染症診断法の現状と将来」。ユニバーサルプライマーを用いたPCRでバンドのパターンで菌を同定できる。迅速さが利点だが、外注のラボでやってくれるかどうか。将来的に保険が適応されるかどうか。後半は大阪府立成人病センターの正岡徹先生の「Febrile neutropenia 最近の話題 免疫グロブリンと培養陰性菌血症」。γグロブリン製剤の効果がこれだけ有意に示されるとは予想もしていなかった。また好中球のISHで菌血症の起因菌を同定するという話も面白く、聞き惚れてしまった。感染症に関しては、さほど勉強をしていなかっただけに、本日はとても良い勉強でした。。。
 その後、有志でちょっと。また飲み過ぎ。反省を知らない大人達。

2002.1.27.(日)
 休日に天気が悪いと北陸は辛いね、という日。
 いろいろ検討したが、一家で結局ボーリングに行く事に。ルネスへ行ったものの、JAの団体様貸しきりで不可。仕方なく御経塚サティへ。2ゲームでくたくた。昔は15ポンドくらいの重いボールを使っていたが、今は14でも重い。途中で13に変更。明日はまた筋肉痛だあ。

2002.1.28.(月)
 なんとなく体中筋肉痛。予想通り。しかもなんだか熱っぽい。眠い。ものい。…と、週の始めからグチっぽい。
 そんな事ばっかり言ってはいられない。仕事は全開バリバリで。頑張らなくては。
 国際シェーグレン症候群シンポジウムの発表演題3題をギリギリで作成し、3演題分まとめてSubmit。これがなかなか時間を費やす作業。
 19時より患者さんの御家族にムンテラのアポあり。ところが、約束の時間になっても家族が現れない。怒りのムンテラ大魔王に変身しそうだったが、ぐっとこらえて優しくムンテラ。
 帰ろうと病院の外へ出ると、ピグレットでなくても吹き飛ばされそうなくらいの暴風雨。
 ニュースでは、まだマキコ/ムネオの言った言わない論争をやっている。もう飽きたよ。

2002.1.29.(火)
 もの凄げえ、雪。なんだか、私が浜野病院に行く日に限って、天候不良になる気がするが…。
 家へ一度戻ると、雪が降って1人はしゃぐミハ。少し雪を掻き集めて、ソリのための滑り台を作るのに協力。
 医科大へ戻り、まずは国際シェーグレン症候群シンポのプログラム・アブストラクツ集の広告掲載の趣意書&企業展示の趣意書を作り直し。なんせ、集まるはずのお金が後から目減りしていく傾向有り、一方で出費はどんどん増えそうな傾向有り。財務担当大臣としては、金集めに必死なのです。
 提出したと思ったらすぐにチェックされて戻ってきた個人調書を仕上げる。
 巨泉さん突然の参議院辞任宣言。民主党の執行部と意見が対立し続けていたから、いずれはと思ってはいたが。鳩山さんとは一度も膝を突き合わせて話し合った事はない、何故なら三顧の礼をもって迎えられた比例代表だよ! と言い放った。それならば何故出馬したのか。当選した以上は投票してくれた国民の民意を反映すべく、党の執行部と話し合う義務があるのではないだろうか。もう2年間も飼い殺しにされたら、70になってしまってパワーもなくなってしまうと言う。それならばパワーのある今、何かできたのではないのか? また、ゴルフ三昧の日々に戻りたくなっただけなのでしょうね。がっかりである。吉村さんはスターダストエッセイで、掲示板書き逃げ型辞職と表現している。
 LOVE PSYCHEDELICO「LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA」(Victor)。出来の良い音楽である。などと距離を少々おいて聞いていたが、聞き込むほどにそのカッコ良さに引き込まれていく。全編英語に聞こえるけど、歌詞カードを見て、半分くらいは実は日本語なのでびっくり。
 さて、寝ようと思ったら…

2002.1.30.(水)
 ジュンイチローちゃんが、マキコちゃんと野上事務次官を更迭。臭いものにはフタという事だろう。ムネオちゃんも辞職。最後まで本当の事を語らず、逃げ出した(どうせ一時的に)としか思えない。前ソーリ(ヨシローちゃん)は始めから、マキコちゃんが嫌いだったんだって。
 一方、超党派の女性議院連合がジュンイチローちゃんの「涙は女の…」発言に抗議。田嶋ヨーコちゃんあたりが、噛みつきそうな話と思ったら、やはり。
 マクドが平日半額止めるとの事。勝ち組企業も生き残りが大変なのでしょう。
 本日の外来は予約は少なかったが、高い熱のある感冒症状の新患多数。インフルエンザ抗原の検査を試しに何人か行ってみたが、今回は陽性者なし。
 国際SSシンポのために、広告を出してね!というお願いを各製薬メーカーの方々に一人一人依頼。おねげえしますだあ〜。
 夕方より、某先生達とともに某先生を勧誘する食事会。このところ、ハイリスク/ローリターンの投資ばかりなので、少しは成果を出さないとならないのだが。

2002.1.31.(木)
 マキコちゃんの更迭はヨシローちゃんやフクダ君達の差し金だったらしい。やっぱりね。
 医局会を中心に行事がテンコもり。
 合間をぬって、新しく加わった中国人の先生の研究プロジェクトの打ち合わせ。
 サリドマイドを骨髄腫患者さんに投与するための、IRB申請書作製。何しろ悪魔の薬を個人輸入するという事で手続きが大変なんである。
 トレント・ステフェン/ロック・ブリンナー著「神と悪魔の薬サリドマイド」(日経BP社)。40年前に世界中に起きた薬害。完全に安全な睡眠剤として何の根拠もなく投与され、世界中で生まれたアザラシ肢症の子供達。世界中から忘れ去られようとしていた悪魔の薬。ところがハンセン病の結節性紅斑に著効する事がわかり、一部の難病の患者さんにとっては神の薬として復活。TNF-αの抑制、血管新生の抑制、Immunomodulatorとして働き、他の治療に奏効しなくなった患者にも有効な事がわかってきた。過去の忌々しい歴史から、最近の再登場までの歴史を綴った一冊。
 昨日配付済おねげえしますだ〜レターにまだ不備があるといくつかのメーカーのMRさんたちから御意見をいただく。今更、時間もなく更に変更して配付しなおす訳にはいかないのです。堅い事言わんと、なんとか宜しくたのんまいや。いいがにしとってたい。