メッセージ

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病院長メッセージ Message from the Hospital Director 金沢医科大学病院 病院長 伊藤 透 (第5期生)

先達の想いを継承し、
使命感を持って
地域の医療課題に取り組みます

金沢医科大学開学50周年という記念すべき節目に立ち会うことができ、光栄に存じます。また日頃から金沢医科大学病院を支えていただいている皆様にこの場をお借りして心から感謝を申し上げます。

2020年4月、新型コロナウイルスが感染拡大する中で病院長に就任させていただきました。
髙島理事長のご英断とご指導のもと、就任直後からかつてない国難と思われる事態に対峙し、病院職員の士気を高めて奔走して参りました。特定機能病院としての通常診療を継続しながら、一度も院内感染を発生させることなくここまで来られたのは病院職員の医療人としての使命感と倫理観、高いモチベーションによるものと自負しております。
髙島理事長には日頃から「一期一会 義理人情 和を大切にしていれば、大概のことはやっていける」と励ましの言葉をいただいております。実際に新型コロナウイルス感染対策に対する対応は、病院職員の尽力がなければ、決して成し得なかったことだと実感しています。今後も気を緩めることなく真摯に対応してまいります。

さて、目の前の患者さんに誠心誠意尽くしている病院職員の士気を維持し続けるためには、盤石な経営基盤を確立することが重要だと認識しています。このコロナ禍においても、当院は様々な困難にもたじろがず、挑戦を続け、新しい時代に向けた準備を進めて参りました。私は金沢医科大学病院がこれからの50年先まで必要とされる存在であり続けるためには、時代、地域の要望に応じて現在の診療体制のあり方を変容させていくことも必要になるのではないかと考えています。

石川県は総人口112万人程度の県にもかかわらず、当院を含め二つも特定機能病院がある県です。少子高齢化と人口減少が深刻な能登地区に近く、本学を取り巻く環境は今後ますます厳しさを増していくと予測されます。特定機能病院である以上、当院には質の高い医療ばかりでなく、高難度新規医療技術等を地域の皆様に提供するという重要な使命が課せられています。金沢医科大学は、これまで再生医療センターやゲノム医療センターなどを開設し、先達の素晴らしい先生方がすでに次世代に向けた準備をしてくださっています。今後は、それらを有効活用して診療に反映していくことが役目であると感じております。その一環として、2021年には小児に対する医療の充実を図るため、診療科の垣根を取り払い、高度な外科医療を提供する「小児高度外科医療センター」を新設しました。

また高齢化が進む能登地区に山積する医療課題についても、本学が定期的に訪問検診・診療を行うなどして、未病への取り組みを行っていきたいと考えています。私立大学の病院という柔軟性のある組織体制だからこそ高度化・多様化する医療課題に迅速かつ積極的に取り組んでいけると考えております。

母校の病院長としての重責をお預かりする卒業生の一人として、この先の50年に向けて私たちができることは何かと問い続け、実践し、金沢医科大学のさらなる発展に寄与できれば幸甚です。今後ともご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

理事長・学長からのご挨拶