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大学院生Jinpen Li先生とHaijie Liu先生の論文Renal protective effects of empagliflozin via inhibition of EMT and aberrant glycolysis in proximal tubulesがJCI Insightに掲載されました。

わが国において2014年から処方可能となったSGLT2阻害薬は、心血管イベントのみならず腎イベントが抑制可能であるとの大規模研究の成果が発表されました。アメリカでは、SGLT2阻害薬は糖尿病性腎臓病の治療薬として昨年の秋に認可されています。しかし、如何なるメカニズムにて腎保護作用が発揮されているのかは明らかにされていませんでした。そこで、本研究においてSGLT2阻害薬であるエンパグリフロジンおよびカナグフロジンが近位尿細管細胞への過剰なブドウ糖の取り込みを抑制することによって、サーチュイン3発現低下の回復と異常な解糖系の発現抑制を介して上皮・間葉化と内皮・間葉化の進行抑制から糖尿病状態における腎線維化を改善したことを見出しました。つまり、エンパグリフロジンおよびカナグフロジンによる糖尿病状態における糖尿病性腎臓病の進展抑制に、同薬の直接的な尿細管細胞障害の改善が寄与していることを世界に先駆けて発表しました。

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