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【論文発表】糖尿病・内分泌内科学:北田宗弘准教授の論文:Methionine abrogates the renoprotective effect of a low-protein diet against diabetic kidney disease in obese rats with type 2 diabetesがAging (Albany NY).誌に掲載されました。

 我々はこれまでに低蛋白質食が2型糖尿病/肥満ラットにおいて認められる腎尿細管間質障害、炎症、mTORC1の活性化を介したオートファジーの抑制、ミトコンドリア障害を軽減することで腎保護効果を発揮することを報告してきました。今回、低蛋白質食にメチオニンを標準食と同等になるよう添加したところ、低蛋白質食の腎保護効果が全て打ち消されることを見出しました。その機序として、2型糖尿病/肥満ラットの腎ではメチオニン代謝産物であるS-アデノシルメチオニン(SAM)の代謝酵素:グリシンN-メチルトランスフェラーゼ(Gnmt)発現の低下を介した腎尿細管細胞内SAMの蓄積が腎病変の形成に重要な役割を果たしている可能性を示すことができました。低蛋白質食は臨床上、腎保護効果を期待して実施されますが、蛋白質の“量”より“質(メチオニン含有量の少ない蛋白源)”を主体とした食事療法の有用性について更なる研究に繋げていきたいと思います。

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