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【採択】救急医療センター 能任 純一 看護師/一般財団法人救急振興財団「救急に関する調査研究事業助成」

研究課題「心肺蘇生を望まない介護老人福祉施設入所者が心肺停止時に救急搬送に至る要因」
 1980年代に欧米から本邦に、心肺停止時に、蘇生措置拒否権を示すDNRという言葉が紹介された。近年では“試みない”という意味の“attempt”を加えられたDNARが、医療機関を中心に、医師の出す指示として使用され始め、病院でも取り扱うにあたり、様々な問題が認めている。さらに、救急搬送の現場においても蘇生拒否権を示すものが現れ、救急搬送の現場では、蘇生をせずに救急搬送したり、生前の意思とは反した救命処置が実施されるなどの混乱を認めている。さらに、高齢多死社会が訪れる中、心肺停止の救急搬送を見ると、介護老人福祉施設からの搬送数が多かったが、事前指示の表明から救急搬送に至る経過は、全く解明されていなかった。そのため、本研究は、事前意思確認や急変時の対応などの体制作りの方向性を示す資料との一つとして、心肺蘇生を望んでいない入所者の心肺停止発生時に救急搬送の有無と介護老人福祉施設の特性との関連を明らかにすることを目的として調査を行うものである。

一般財団法人救急振興財団「救急に関する調査研究事業助成」

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