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【論文発表】糖尿病・内分泌内科学:北田宗弘准教授らの論文:Efficacy of SGLT2 inhibitor in type 2 diabetic patients under dietary instructions: A pilot studyがClinical and Medical Investigations.誌に受理されました。

 食事療法に対するアドヒアランス不良や過食は、SGLT2阻害薬を含む糖尿病薬物療法の効果を減弱する可能性があります。今回我々は、SGLT2阻害薬を開始した2型糖尿病患者さんに対し、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を用いた食事調査および食事指導下における、SGLT2阻害薬の血糖、体組成(特に体脂肪量)、脂質・尿酸値・肝機能・血清ケトン体値を含む代謝マーカーに対する効果を48週間にわたり観察しました。その結果、血糖、体脂肪量、脂質・尿酸値および肝機能はSGLT2阻害薬開始後、観察期間を通して有意に改善し、血清ケトン体の開始時からの増加も認めました。また観察期間中の食事療法に対するアドヒアランスは良好に維持されていました。しかし研究終了後2年間の追跡において、HbA1cが再度上昇、体脂肪量の増加傾向を認めたことから、研究期間中の頻回の食事調査・食事指導がSGLT2阻害薬の安定した血糖改善を含む効果の発揮に役割を果たしていた可能性が考えられました。本研究は、コントロール群を設定しなかったため、結果の解釈は限定的ですが、今後、糖尿病治療の基本である食事療法の遵守における栄養士による食事指導の重要性を示すべく更なる臨床研究に取り組みたいと考えています。

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