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【論文発表】腎臓内科学 藤本圭司臨床准教授らの原著論文「Retrospective single-arm cohort study of steroid-dependent minimal change nephrotic syndrome treated with very low-dose rituximab」がClinical Nephrology誌に掲載受理されました。

 最近の疫学研究では、免疫抑制療法による易感染性を背景とした感染症死が微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)の生命予後因子として無視できない現状が明らかにされた。そうした中、ステロイド依存性MCNS(SDMCNS)において寛解維持と感染症発症リスク低減を両立できるリツキシマブ(RTX)治療プロトコールの確立が望まれている。本研究の低用量RTX治療プロトコールは、B細胞性リンパ腫の治療法に準じた従来のプロトコールと比較して、感染症発症リスク因子であるRTX総投与量が大幅に削減されているが、本治療を受けた全患者において寛解維持とステロイド離脱が可能であった。さらに、RTX総投与量削減およびステロイド離脱によって液性免疫(末梢血IgG値)は回復し、感染症発症を認めなかった。また、末梢血B細胞数の多寡とSDMCNSの病勢に相関を認めなかったことから、現在SDMCNSに対するRTX治療の治療効果判定指標として重要視されている「末梢血B細胞数抑制」は適切な指標ではない可能性が示された。

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