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【採択】総合医学研究所 岩脇 隆夫 教授 /公益財団法人先進医薬研究振興財団 令和2年度血液医学分野研究助成

 研究課題「小胞体ストレス応答機構が支える造血幹細胞の正常な自己増殖能と生存能」
 小胞体ストレスを感知してストレスの軽減に働く分子にIRE1が知られている。以前に私たちはIRE1が造血幹細胞の自己増殖能や生存能を維持するために必須であることを報告している。ATF6もIRE1と同じく小胞体ストレスを感知してストレスの軽減に働く分子であるが、その生体機能は十分に解析できていない。そこで私たちはIRE1の機能解析で有効であった手法を用いて造血幹細胞としての品質維持機能、自己増殖能、および生存能に寄与するATF6の役割を解明する。造血幹細胞は白血病など血球系異常を伴う疾患の治療で移植されることがある。その移植細胞はドナーからの提供に頼らざるを得ないが、生体外で増やして利用する技術の開発も進められている。その際には体外増殖させた細胞の状態が重要であるが、本研究は移植用の造血幹細胞を品質管理するのに役立つ可能性がある。

公益財団法人先進医薬研究振興財団
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