記事のみ印刷する

【論文発表】 糖尿病・内分泌内科学:平井太郎助教らの論文:SGLT2 inhibitors in type 2 diabetic patients with renal function impairment slows the annual renal function decline, in a real clinical practice. が、Journal of Diabetes Investigation誌に受理されました。

近年、糖尿病患者に対するSGLT2阻害薬の投与が血糖値の改善のみならず、腎保護効果を有することが、複数のランダム化比較試験(RCT)により明らかとなってきました。今回、当科で行っております糖尿病合併症に関するコホート研究のデータを使用し、実臨床下におけるSGLT2阻害薬の投与が腎機能低下を伴う糖尿病性腎臓病(DKD)を有する患者に対して、腎保護効果を発揮するかどうかを後ろ向きに検討しました。その結果、SGLT2阻害薬投与前の推算糸球体濾過量(eGFR)の低下速度が、同薬投与後2年間において有意に緩徐になっていることを見出しました。また、その効果は、同薬開始時におけるいずれのDKDの病期(微量および顕性アルブミン尿、eGFR45-60, 30-45, 30未満ml/分/1.73m2)でも認められ、さらに腎機能低下速度が速い群(eGFR低下速度が年間3ml/分/1.73m2以上)において強く認められました。なお、このSGLT2阻害薬の腎保護効果は、年齢、性別、体重の低下、HbA1の低下と独立して発揮されておりました。平成28年に日本医師会・日本糖尿病対策推進会議・厚生労働省の三者で、糖尿病性腎症重症化予防に係る連携協定が締結され、当科でも内灘町あるいは河北地区の病診連携に積極的に取り組んでおります。今後SGLT2阻害薬を基軸にした治療により飛躍的にその治療成績が向上することが期待されます。引き続長期的観察を行っていきたいと考えています。

詳細はこちら

新着一覧へ