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【採択】薬理学 益岡 尚由 教授 / 公益財団法人喫煙科学研究財団「2021年度喫煙科学研究財団助成研究」

研究課題「角膜神経を介した眼不快感の制御機構解明とアセチルコリン受容体、喫煙との関係」

ドライアイは、涙液層の不安定化に加え、目の乾燥感・不快感、疲れ、視覚障害など様々な自覚症状を引き起こす慢性疾患であり、喫煙はそのリスクファクターのひとつである。ドライアイの自覚症状は生活の質(QOL)を著しく低下させることから、治療には自覚症状を抑えることが重要である。しかしながら、現在までに自覚症状を直接抑える治療薬の開発には至っておらず、その発生メカニズムの解明と治療薬の開発は喫緊の課題である。本研究では、眼表面の刺激を受容する角膜神経の制御において今まで注目されていなかったアセチルコリン受容体が角膜神経の温度感受性や興奮性にいかなる影響を与えているか、またドライアイにおいて本制御機構がどのように変化しているかを明らかにする。さらに、喫煙により生じるニコチンへの慢性的な暴露が、アセチルコリン受容体を介した角膜神経の興奮性にどのような影響を与えるかについても明らかにする。本研究を通して、アセチルコリンを基軸にした眼不快感の発生機構を解明するとともに、ドライアイの自覚症状と喫煙との関連性を明らかにすることを目指す。

公益財団法人喫煙科学研究財団
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