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【採択】生理学Ⅰ 助教 古山貴文 /  (公財)川野小児医学奨学財団 2021(令和3)年度研究助成

研究課題「注意欠陥多動性障害における前頭前皮質の神経動態解明:行動・ドーパミン・神経活動の同時計測」
 本研究の目的は、注意欠陥多動性障害(ADHD)モデル動物を対象に、前頭前皮質の神経動態を解明することである。ADHDとは不注意、多動、衝動性の行動がある神経発達性精神障害であり、小児の5〜8%が罹患する。過去の研究により、ADHD患者の前頭前皮質では、ドーパミン神経活動の減少が確認されている。さらに、ADHD患者には、メチルフェニデートという精神刺激薬が処方される。この薬の服用により、前頭前皮質のドーパミン濃度が上昇することがわかっている。しかし、①前頭前皮質のドーパミン濃度が上昇することにより、行動と神経活動がどのように変化するのか?、さらに②その神経活動変化により、なぜ症状が改善するのかについては、未だに不明なままである。そこで申請者は、ADHDモデル動物を対象に、行動・ドーパミン濃度・神経活動を同時記録する実験環境を用いた研究計画を提案する。申請者のこれまでの研究で、覚醒下の被験体を対象に、行動とドーパミンの同時計測に成功している。この方法を発展させ、ADHDモデル動物の前頭前皮質の神経動態を解明することにより、新たな治療法の確立や、適切な薬の創出につながると、申請者は考えている。

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