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【論文】眼科学 初坂奈津子 助教らの論文「Association among pterygium, cataracts, and cumulative ocular ultraviolet exposure: A cross-sectional study in Han people in China and Taiwan」がPLOS ONE 誌に掲載されました。

紫外線(UV)被ばくが主因とされる翼状片眼における白内障6病型のリスクを検討し、翼状片と白内障の関連性および白内障病型別のUV被ばくに対するリスクを間接的に検討した。UV強度の異なる3地域(三亜、太原、台中)に在住する50歳以上の漢民族1,547名を対象とした。眼部UV被ばくは問診により聴取した戸外活動時間、UV対策アイテムの使用頻度からcumulative ocular UV exposure (COUV)を算出した。翼状片の有病率は3地域で23.3%であり、翼状片発症にはCOUVが最も強く影響していた。翼状片に合併しやすい白内障病型は、核白内障が最も高くOR:6.56 (4.68-9.18 (95%CI), p<0.001)、次にRetrodots (RD) 2.55 (1.91-3.42, p<0.001)であった。瞳孔領混濁の無い車軸型の皮質白内障、輪状型の皮質白内障、後囊下白内障も有意な相関があった。COUVと翼状片には有意な相関をみとめ、COUVが翼状片発症リスクを予測する指標になることがわかった。これは翼状片が眼部UV被ばく量の指標として有用であることを示唆する結果と考える。また翼状片眼で観察された白内障病型は、UV被ばくがリスクになることを間接的に示している可能性があり、核白内障、RD、皮質白内障、後囊下白内障においてUV被ばくがリスクとなることを示唆するものと考える。

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