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【採択】生理学Ⅰ 助教 古山貴文 /  一般財団法人 カワイサウンド技術・音楽振興財団  研究助成【サウンド技術振興部門】

研究課題「下咽頭神経切除後の音声回復に関わる生理機構の解明」
 音声はヒトを含む多くの動物にとって、他者とコミュニケーションをとり、社会性を維持するために重要である。音声の発声には、咽頭筋による声帯の開閉が重要となり、下咽頭神経により制御されている。この神経は、甲状腺腫瘍摘出などの手術により損傷を受け、嗄声を引き起こす。しかし、発声の訓練により、手術前の発声まで回復するが、どのような生理機構により回復するのかについては不明な点が多い。本研究では、モデル動物を用いて、下咽頭神経切除後に音声が回復するために重要となる生理機構を解明する。
 本研究の完成により、下咽頭神経切除による嗄声から回復するために必要な生理機構が明らかになる。下咽頭神経切除による嗄声から早期に回復することは、音声によるコミュニケーションを取り戻し、普段の生活に早く復帰するために重要となる。また下咽頭神経切除は、声帯の開閉に影響を及ぼすため、飲食物が気管につまる誤飲が生じる。本研究の成果は、音声の早期回復だけではなく、下咽頭神経切除による誤飲を早期に回復させるなどの嚥下障害回復効果にも期待できる。

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