記事のみ印刷する

【論文発表】解剖学Ⅱ (大道美香非常勤講師、大道裕介准教授)と愛知医科大学整形外科学講座他との共同研究論文「Efficacy of methotrexate on rat knee osteoarthritis induced by monosodium iodoacetate」が、Journal of Inflammation Research誌に掲載されました。

  本研究は、ヨウ素酸ナトリウム(MIA)で誘発される変形性膝関節症(MIA誘発膝OAラットモデル)の急性期における関節破壊や機械痛覚過敏(筋および関節圧痛[誘発痛]、自発的持ち上げ行動[自発痛])がメトトレキサート(MTX)によって改善するかどうか検討した。3 mgのMIAを右膝の関節内に注射した後、vehicleまたは3 mg/kgのMTXを毎週経口投与した。両群間で4週間にわたり、機械痛覚過敏、micro-CT,toluidine blue染色, RT-qPCRによる疼痛・炎症関連遺伝子の発現の違いを評価した。また,後根神経節(DRG)および膝関節におけるRT-qPCRを用いた疼痛・炎症関連のmRNAの発現を評価した。MIA誘発膝OAラットモデルにおいて認められた関節破壊と機械的痛覚過敏(膝関節裂隙部、腓腹筋部、自発的持ち上げ行動)はMTX投与により改善された。また4週目において、DRGにおけるTRPV1およびBDNFのmRNA、患部膝関節におけるNGF mRNAの発現増大は有意に抑制された。一方、micro-CTおよびtoluidine blue染色で評価した関節損傷は抑制されなかった。今回の結果から、MTXは、MIA誘発膝OAラットモデルの疼痛関連行動を改善し、DRGにおける疼痛関連mRNAの発現を低下させる可能性があるが、軟骨変性の予防効果は限定的であると考えられた。 

詳細はこちら

新着一覧へ